ハムナプトラ3 ジャパンプレミア


90年代、私の王子様(の一人)はブレンダン・フレイザーだった…ことを知っている人が「ハムナプトラ」新作のジャパンプレミアに誘ってくれた。「老けてるだろうけどいい?」
前作から7年、今回の話の内容を知ったとき、主演作の中で最もお気に入りの一本「タイムトラベラー('99)」では「35歳の少年」を演じた彼が、「22歳の息子を持つ父親」の役を演じることにまず驚いた。実際に観ても、やっぱり違和感が…
舞台挨拶では相変わらずハイテンションで、マイクも持たず、でかい声と身振りで話していた。スーツがはちきれそうだな〜髪型っていうか髪がちょっとな〜などと思いつつ、やっぱり、遠くから走って飛び付きたい!(←男性に対する私の最大の好意の表れ。理性が飛ぶかんじ)と思う。舞台の袖に消えてしまうのが名残惜しかった。
ちなみに日本語吹き替え版で彼の息子の役を担当した上地雄輔も来場した。スクリーンにアップになった顔は疲れてたけど、目元が魅力的でとてもキュートだった。



今回の舞台は中国。蘇った悪の皇帝のミイラ(ジェット・リー)とオコーネル一家が戦う。
冒頭「ヤング・インディ」シリーズみたいだな〜とのんびり構えていたら、とにかく目まぐるしく忙しく、頭がちかちかした。人間主体のアクションというより、セットが大規模。
それにしても、「ライラの冒険」しかり、最近の戦闘(シーンを含む)映画は、いろんな種族を味方につけて戦うものが多いけど、そんな単純なもんか?と思わなくもない(笑)
また「40年代のファミリーもの」である点には、アメリカの今の流行りなのかなあ、などと考えた。冒頭、平凡で穏やかな生活に馴染めずにいるオコーネル夫妻の描写には、「おしどり探偵」(映画「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵」)を思い出した。


今年公開される映画は、中国にまつわるものが多い。印象的だったのは、「ドラゴン・キングダム」でアメリカ人青年が目覚めて一番に見る農村の風景。ザ・中国…ハリウッドの考える美しい中国ってこんなんかな?というかんじだった。しかしどれほど壮大な、あるいは猥雑な映像を見ても、自分なら暮らすのは難しいだろうな〜と思ってしまう…


「好きな人の出る映画はどんなものであれ、コスプレ映画として機能する」から、スーツに探検家ルック、傷を負った裸と、ブレンダンのいろんな格好を見るのが楽しかった。それに単純に、手脚の長い人がガンガン動いてるのを見るのは気持ちがいい。
舞台挨拶でミシェル・ヨーが「見どころは彼(ブレンダン)の腹筋!」と言っていたので楽しみにしていたら、結構すごかった。しかしあの「裸コート」(大好き)は10年前に見たかった…(笑)
冒頭(事件に巻き込まれる前)、巨大ダイヤを相手に渡すシーンで、お手玉のように何度かほいほい投げて遊ぶのが、いかにも手技のうまいブレンダンらしくて嬉しかった。