(先)週末の記録・家族と会った


上京した家族に会った。しばらく帰省しておらず、顔が見たいというので、敬老の日に呼んだもの。ディズニーランドへ行きたいと言うので、ストアで前売りを買っておいた。


土曜日、待ち合わせした大丸の上階「金城楼」でおひるを食べる。私は大丸のレストラン街って結構使ってるから、移転するのは寂しい。
その後、舞浜のヒルトンへ向かい、お茶のあとチェックイン。海側の部屋じゃないのは残念だなあと思いつつ、窓から見えるディズニーの駐車場の「おもちゃのような車」を祖母が楽しんでいたので、嬉しかった。
部屋で休んだあと、ランドへ向かう。ゲート手前の写真スポットに着ぐるみキャラクターがたくさん居たため、写真を撮ろうかと祖母に言うと、「あれはいやだ」とケチをつけ、王子様役の金髪男性のところへ寄って腕を取る。しばらく会っていなかったから、祖母がそういうタイプだと忘れており、可笑しかった。
ちなみに教員だった両親は修学旅行で何度も来ており、園内の配置にも詳しい。「ランド内でのみ「私服」が許可され、ロッカーで着替えをする話」と「その際一人だけ私服を忘れ、一日ジャージで過ごした男の子の話」は笑い話として何度も聞いた。
母親の車椅子を久々にちょっと押したけど、かなりの人手で神経を使った。
夜はホテルでと思ってたけど、園内のブルーバイユでハロウィンのコースを食べる。父は旅行時にはここでごはんと決めていたそう。


日曜は、お昼に銀座四丁目の交差点で待ち合わせ。
祖母は若い頃の数年間、和光(当時は服部時計店)に勤めていたし、父も三愛ビル近くにあった某会社の支店に勤務していたので、縁ぶかい場所だと思ったから。ちなみに当時のことをこまかく覚えている祖母に対し、父の思い出は「夕方になると窓から歩いてる人の足を眺めてた」ということのみ(その後数年で退職)。
交差点が見下ろせる、三越2階のヒルズでぶどうジュースを飲む。美味しかった。お昼ちょうど、歩行者天国に切り替わるころ、タクシーで東京駅に向かった。
人混みと暑さのすごかったディズニーランドでの一日より、数時間顔を付き合わせてただけの次の日のほうが疲れてしまった。ディズニーならそれ自体を楽しめるけど、そういうものがないと、人間同士の関係に始終するからだろう。


家族のことは、普段は全く頭にないし、考え始めたら何をどれだけ書いても表現しきれないので、日記にはあまり書かないことにしている。家族の誰かが溺れていたら、自分の命は顧みず飛び込んで助けるだろうけど、皆が死んで一人きりになれたときのことも夢見る。そういう対象だ。
私にとって家族から離れることは、広義な意味で、性的な快感に似ている。快感を得ることに通じるというか。私は穴を埋めるために生きている。だから離れなければならない。


皆と別れてから、としまえんで「HERO」を観た。ほんとうは、としまえんの「エルドラド(回転木馬)100周年記念」に訪れたんだけど、閉園時間近かったので、途中で寝ちゃっても後悔しなさそうな映画を観たものだ。それに、家族と離れて、地に足つけなおしたかったから。でも映画は結構面白かった。
夜はピザとロールキャベツを作ってもらった。ピザの具はスモークサーモンときんぴらごぼうに、四つ葉のチーズ。美味しかった。