HERO


眠くて死にそうだったのに、段々面白くなってきて、最後までちゃんと起きていられた。


東京地検城西支部の検事・久生利公平(木村拓哉)が、事務官の雨宮舞子(松たか子)や仲間とともに傷害致死事件の裁判に取り組む話。
ここ数年テレビドラマを観ていないので、綾瀬はるかを初めて知った(=次に見ても判別できる)し、香川照之は誰だか分からなかった。


話は面白かったけど、ああいういかにもテレビドラマらしいキャラクターの数々…ギャグ要員もだけど、松たか子のキャラクターなどはやはり苦手だ。大学ノートの文字は、いかにもああいうかんじの人が書きそうだと思った。ある部分が制御されていて、卒がない。
阿部寛は何をやっていても好き。単純にルックスが好みなんだけど。たまにはアクのない役をやっているところが見たいと思う。


木村拓哉は、役者としても好きだ。画面の中で何をしていても「自然」に感じられる。うまく言えないけど、彼を覆っている薄っぺらく俗っぽい膜が、私には「自然」なものとして、過不足なく感じられる。
それにしても、ドラマ未見者でも一目で分かる彼のキャラクターは、友達の一人ならいいけど、身内や恋人には絶対したくない。仕事とプライベートとは分けてほしいし、自分の世話だけをしてほしいから、あんなふうに、仕事で関わった相手(中井貴一国仲涼子)のところへ通うような男性とは、すぐ別れてしまうだろう。誰かを好きになるって、相手と自分との関係を好きになることで、相手と他の誰かとの関係はどうでもいいし、自分との関係を阻害するなら、それは要らないものだ。


主人公がマルボロなんてベタなタバコを吸っており、それに「幸運」を象徴するものを添わせる、というのはちょっと楽しかった。


ドラマものらしいサービスシーンである韓国でのくだりは、長いな〜はやく日本に戻らないかな〜と思って観てたけど、釜山?の街並みにはびっくりした。家々のてっぺんに水色のタンクがついてるの。