David Bowie 「Reality Tour」


Reality Tour / [DVD] [Import]

Reality Tour / [DVD] [Import]


タワーで購入。30曲収録で2400円というのはお買い得(アマゾンでは1,672円)。
かるく2時間以上あるので、昼寝の前にとりあえず数曲…と思いつつ、最後まで観てしまいました。


大物の余裕で曲ごとに楽しませてくれました。昔みたいなシアトリカルな演出はほとんどなくて、自然に歌いこなしてるというかんじ。
アレンジはマイク・ガースンのピアノを前面に出したメロウなものが多く、うっとりする瞬間もあれば、少々うるさすぎと感じてしまうことも…


一曲目の「Rebel Rebel」はチャリエンバージョン(ドリュー・バリモアがプロレスやってるとこで流れるやつ)。私はオリジナルのほうが好きだけど…
めったに聴けない、イギー・ポップに書いた「Sister Midnight」(「The Idiot」の一曲目)はとてもかっこよかった。


ボウイのバックバンドや周りの人って短髪率が高いような気がする。今のベーシストの女性もスキンヘッドなのですが、彼女と歌う「Under Pressure」は楽しいなあ。
その後が「Life on Mars?」で皆の大合唱なんだから涙モノだよね…
(でも「Life on Mars?」のライブ版のあとは必ずオリジナルの高い声が聴きたくなる…いや、57歳の今でもじゅうぶん歌えてるんだけど)


スタイルを替え続け…と言われても、実際聴いてると、どのミュージシャンでもそうなんだろうけど、いずれの曲にもエキスが滲み出てるもの。だからそれこそ「The Man Who Sold the World」から「Battle for Britain (The Letter)」(ジャングルビート全開の97年「Earthling」収録)までごちゃまぜに聴いても、ああやっぱりボウイだ…としみじみ思ってしまう。
最新作「Reality」からの曲も多かったけど、このアルバムは昔から今までの集大成的な雰囲気だから、どこで演奏されても溶け込んでます。
ああでも「Ashes to Ashes」なんかが、やっぱり胸キュンしてしまうな。「Serious Moonlight」('83/ASIN:B0000YGC1W/DVDで買い換えるか迷い中。この頃の曲は今回のDVDにあまり入ってないから、セットで観るといいかも)では透明な筒みたいのに入って歌ってたっけ←当時の最新技術が駆使されてるため、何が行われてるかよくわからない映像…
「Loving the Alien」って普段あまり聴かないけど、あらためて聴くといいなあ…


Heroes」ってじつはそれほどイイ!と思ったことがないんだけど(この曲のプロモって、革の上下で前開きという世界でいちばんロマンチックなカッコなのに、中にシャツ着てるのが釈然としない。ふつう裸じゃん?というのはともかく、ご本人はやはりこの曲、好きだよね)この年になったボウイが「なにも壊れなかったけれど、ぼくらはキスをする/一日だけ、ぼくらはヒーローになれる」と歌ってくれるのは、やはり感慨ぶかい。
本編?最後のこの曲から、ボウイがしきりに腕をあげるので、シャツも上がって腹見えタイム…


「Reality」でいちばん好きな「Bring Me the Disco King」、アンコール一曲目、腰掛けて静かに歌いはじめる姿はロマンチックでした。でも、ヒザを撫でさする様は、エロスというより、立ちっぱなしで関節痛くなったのかなあと…
アンコールの最後は「Five Years」「Hang on to Yourself」「Ziggy Stardust」のジギー三連発。


私にとってボウイの魅力は一言で言うと「ロマンチック」なところ、俗っぽくて、計算されてて、それでもなお、だだ漏れるロマン、抽象的な言い方だけど、そういうイメージを抱いてるんだけど、ラストのジギスタ聴きながら、さよならはツライけど、大人の男のさよならは、明日も楽しくやろうという明るいさよならに、思えたのでした。
(だって、あんな屈託ない笑顔+Tシャツ姿でジギーのキメポーズやられちゃったらねえ?・笑)



はてなフォトライフ」というサービスが始まったので、大きな画像アップしてみました。ボウイの、これは70年前後の写真ですが、まあ最初はきれいなのがいいかなと…