白鳥ひとり創作落語会



開口一番(三遊亭あおもり「やかん泥」)
三遊亭白鳥「恋する蛇女」
三遊亭白鳥「砂漠のバー止まり木」
 (中入)
三遊亭白鳥「幸せの黄色い干し芋
 (5/20・文京シビック小ホール)


開演前のアナウンスによると会場に通信機能抑止装置が設置されているとのことで、確認してみたら、同居人のiPhoneは圏外だったけど私のアンドロイドは電波が少々入っていた(入口近くの席で、ドアがまだ開いていたからかな)。会場繋がりで、中入前の高座中、バーに入ったところで「間接照明」になった(笑)のも落語会体験において初めて。
開口一番のあおもりさんは、枕をさらりと流したので理由がよく分からなかったけど、初めて聞く古典。変な言い方だけど悪人をやると映えるきれいな顔なので、これからもこの手のちょっとした噺をやってくれたらいいなと思う。


白鳥さんは最近、以前にも増して、自分の会に来るお客が聞くネタがかぶらないよう気を遣っており、この日も高座に上ってまずいわく、めぼしいネタを最近他の会で演り尽くしてしまったので昔のを掘り起こしてきたとのこと。私としては白鳥さんを聞き始めた頃によく聞いたものばかりで懐かしかった。全然よく出来てるから、これからも演ってほしいし、「マキシム・ド・呑兵衛」や「任侠流山動物園」のように他の人が演ってもいいと思う。
三本共通のテーマが「思い出」となれば、本人の吸収してきた文化がいつもに増して散りばめられることになるものだ。「恋する蛇女」は楳図かずおと映画「課外授業」から…って勿論どちらとも全然違う話だけど(笑)前者について「大人になって読み返してみたらくだらない話で」と言いつつ、赤い毛氈に赤い着物は楳図リスペクトに思われた。「砂漠のバー止まり木」の先輩後輩のボケ突っ込み入れ替わりのやりとりって、考えたら珍しいなと思いつつ、「デューン 砂の惑星」に何となく笑ってしまった。



会の後、シビックセンターのスカイレストランに行ってみるもかなり並んでいたので、建物の外に出て見回して、北海道が舞台の落語を聞いたんだしと「北海道」へ。ほっけ定食はあいにく無く(笑)同居人は刺身とザンギの御膳、私はブリ照り焼きとザンギの御膳。美味しく食べた。