週末の記録



幕張メッセで開催中の「宇宙博2014」へ。モニターにメリエスの「月世界旅行」が流れるエントランスを経て、アメリカとソ連の宇宙開発競争を左右に見る通路を抜け、次第に展示は「大物」に。とにかく量が多くて、全部見て回るのに3時間近く掛かった。実験を間近で観測した建物の窓ガラスの厚さや、船を「着る」と言われたマーキュリー宇宙船の狭さなど、へえ、へえ、の連続だけど、壮大な宇宙空間まで想像が及ばない私は、宇宙服や日用品といった身近に「感じられる」ものが置かれた始めの方が一番面白かったかな(笑)写真の右はアポロ11号の月面着陸を一面で伝える朝日新聞、左隣のニューヨークタイムズなど同日の各国の新聞を並べた展示より。下段の第一勧銀の「貯金も軌道にのせて」なんて広告が面白い(笑)


都電に乗って飛鳥山で下車。公園に展示されているD51を見て、先日の旅行で(展示保存の蒸気機関車を動態復元した)SL銀河に乗ったことから「これも動くのかなあ」「(近くに展示してある)都電の車両も素敵だから使えればいいのに」などと話す。
紙の博物館で開催中の企画展「紙のおもちゃ」へ。かるたや双六、面子、立版古(ペーパークラフト)など、そのものだけじゃなく当時の子どもに人気の題材を見るのも面白い。「宇宙」や「ゴジラ」など最近馴染みのある昭和からの流行ネタも多く楽しい。写真はその場で遊べるよう置いてあった「甲冑着用備双六」のコピー。


コレド室町の玖子貴(ここの薩摩揚げ、色々あってお気に入り☆)に暑中見舞を送りに行ったついで?に、TOHOシネマズ日本橋で二度目の「GODZILLA ゴジラ」。公開初日には日劇で2D版を見たけど(感想)、今回は3D版を、初体験のTCX(TOHO独自規格のラージスクリーン)&ドルビーアトモスにて。ちなみに写真の左は、TOHOシネマズとマイクポップコーンのコラボ商品「シネマイク」。袋が可愛い。


TCXとドルビーアトモスの効果はよく分からなかったけど(だってこの劇場の他のスクリーンでも十分、画も音もいいし…)、二度目のゴジラも楽しかった!
3D映画ってジオラマを見ているような感覚に陥るものだけど、タイトルに降る死の灰が森林となり、ヘリコプターが現れると、それがおもちゃのようで、同時に小さな生き物のようで、手で掴めそうで、全編に渡り特にヘリコプターが出てくる度に、「ゴジラを仰ぎ見る気分」じゃなく「ゴジラになった気分」を味わうことになった。逆に画面の手前にバスの中の子ども達や狙撃兵などを配した場面、あるいはこの監督がよく使う、窓ガラスやゴーグルの縁など様々な「枠」越しの場面では、そのシルエットがスクリーン周囲の暗さと一体化して(これはTCXの効果と言っていい)、こちらとあちらが繋がっているようで、ゴジラの居る世界を覗いている感じがした。
ゴジラとムートーが取っ組み合いをしている麓で人間達がせっせと頑張っているのは、大好きな「ナイトミュージアム」でオーウェン&スティーヴのミニチュア人形コンビが走り回っているけどカメラが引くとしーん…という場面と通じるところがあるよね(笑)でもそちらには「ギャグ」としての、こちらには怪獣と人間を同等に見せるための工夫があり、どちらも成功している。一回目観賞直後にツイートした「世界が小さく見えたけど、人間は小さく見えなかった」というのはそういうこと。でもって怪獣の側も人間の側も、変な言い方だけど、考えるより何かに従いただ突き進んでいる。そこんところは、「ゴジラ」一作目で私が泣いた、「電流作戦のくだりで防衛隊の面々が戦車に乗って出発する場面」に少し似ている。もっともこちらの方が「薄い」のは、日本ほど「怨念」がこめられてはいないからかな。