最近見たもの


7月に見たけど感想残してないもの。ツイートのまとめ。


思い出のマーニー
美術教師の異様な「でかさ」が心に残る冒頭は主人公の「複雑さ」を感じて面白く、(私はアニメが苦手なので)ああこれが実写ならもっと楽しいだろうになあ、と思いながら見てたんだけど、途中から、アニメの方がいい理由もあるなと思った。かなりの「裸足」映画だから、実写なら足を怪我しないか気になって楽しめないだろうから。怪我の問題が無くても、あんなに「裸足」だなんて実写なら不自然だ。
それにしても、「大きくなったら美人になるぞ」なんて嫌らしいセリフ、久々に聞いた(笑)今は小さくても「美人」だしね。原作は読んでないけど、「異端」である自分に悩む少女が「美しい」というの(しかも「外国の血が混じった」…という設定は映画独自のものなんだよね)、古!と思う。ともあれ私には馴染めない映画だった。


▼怪しい彼女
楽しく見たけど、私は「若者」が若者、「老人」が老人として描かれてる方がいいなと思った。「見た目は若者、中身は老人」ということの何が面白いのか分からない。そうなってしまった当人の心と体の揺れ、になら興味があるけど、この映画はそれを外から見た楽しさばかりを描いているように思われたから。
好きなのは「死」が描かれてるところ。パクさんは、色目を使ってくる婆さんに対して高齢者「同士」の感覚を持っていた。それがあっての、主人公に対しての「老人に戻ってもいいのか!」なのだ。あのくだりがなければ、見ようによっては「若い」方がいいに決まってる、というだけの薄っぺらい場面に感じられてしまう。
大好きな「拝啓、愛しています」でも確か男が女に髪留めというか「ピン留め」を贈っていたので、映画を見る限り、韓国の人はピン留めが好きなんだなと思う。


マダム・イン・ニューヨーク
フレンチとイタリアンは同じでしょ?と言う主人公に、仏人男性が通りすがりのイタリアンレストランのにんにくを指して説明する。そういうことが難なく出来る、つまり色んなものがある街っていうのがある。例えばだから、ニューヨーク。東京もかな。
色んな国の人や言葉が出てきて楽しかったけど、振り返ると、ニューヨークに旅立つまでの方が面白かった(長い映画だからそこまででも結構ある・笑)この映画の場合、「世界」が「大きく」なるほど、人々をステレオタイプで処理している感じがした。とはいえ、物語上必要だというのは分かるんだけど、「本当は愛してるけど(言動に表していない)」というパートナーと一緒にいる主人公(本作のように殆どの場合は女性)を見るのはもううんざり。現実なら色々事情もあるだろうけど。
主人公の「あなたはなぜこんな古風な私と結婚したの?」という問いかけに、「古風な女」に惚れるのは妙と捉えるのが「一般的」なのか?と疑問を抱いていたら、後に、夫と「現代的」な女性がハグするのにショックを受ける場面があった。現在のインドは「マダムと女房」的な感じなんだろうか?