早稲田こみちの会


柳亭こみち「民謡大家」
柳亭こみち「風呂敷」
 (中入)
柳亭こみち井戸の茶碗
 (12/6・東寿司)


「民謡大家」はこみちさんのものしか聴いたことがない。いわく「好きなんだけど、しばらく演らないと演れなくなっちゃう(からこうしてたまに演る)」(笑)
「風呂敷」はとても落語っぽくて好きな噺(といっても馴染みがあるのは志ん朝の、生で聴いた記憶があるのは遊雀さんの高座のみ)。こみちさんのはまず、「兄貴」について「何でも知ってるかと思いきや結構ものを知らない」という注釈が入る。高圧的なキャラクターだから、少々馬鹿扱いするくらいの方が聴きやすい。クライマックス?で兄貴が風呂敷を巻く場面の仕草や顔に殺気のようなものがあるのも面白かった。ちなみに「雨が降ってきたので閉めた」の、ダンナが「帰ってどんどん叩く」ということは表(玄関)の雨戸だったんだ。馬鹿みたいだけど、雨戸っていうと実家の縁側の所にあるのをイメージしちゃうから、奥だと思ってた(笑)
井戸の茶碗」はたい平師匠に教わったそう。彼のを聴いたことが無いので分からないんだけど、清兵衛さんが「正直者を集める趣味人」みたいになってるのが現代的(笑)私はこの噺、同じような人が同じようなことを繰り返すので場合によっては眠くなっちゃうんだけど、そのことに対する配慮なのか、大仰なくらいキャラクターを変えているのが印象的だった。