柳亭こみち「悋気の独楽」
柳亭こみち「代書屋」
(中入)
柳亭こみち「鮑のし」
(11/6・東寿司)
子どもは自分の下に更に子が生まれると嫉妬をすることがあるそう、という枕から「悋気の独楽」。「お妾さんの嫉妬には営業が入っている」旨をはっきり言ってもらうと気持ちがいい(笑)
「代書屋」は色んな噺家さんのネタに加えてアレンジが施されているであろう一品で最高だった。事務の吉田さん(「婦人」)の存在のおかげで「ストリップ」が生きる。
「鮑のし」は「誰が行くんだ」「いつ行くんだ」のところが妙に(やはり十八番の)「くしゃみ講釈」を思い出して可笑しかった。同居人はこの噺が「大工調べ」に通じるところがあるので好きだと言っていたけど、「代書屋」も枕の最後に「始めから客を見下しているところがあって…」と入るあたり、落語家としてのスタンスがはっきり分かり面白かった。