柳亭こみちネタおろしの会


柳亭こみち「兵庫舟」
柳亭こみち「姫の鴨」(三遊亭白鳥・作)
 (中入)
柳亭こみち甲府い」
 (9/23・道楽亭)


前半二席がネタ下ろし。「兵庫舟」なんてぴったりなのに初演というのが驚き。最後に鮫が全員?手というかエラをぱたぱたさせながら喋るのが可愛い(笑)こみちさんには動物ものが似合う。
二席目は恒例の白鳥作品。詳しいことは当人じゃないから分からないけど「現代女性は演れないので、江戸を舞台にした、こういう噺をとリクエストすると、見事な台本(あるいは自演テープ)がくる」「師匠のくすぐりは現代を取り入れたものだけど、自分はそういうのを全て取り払って演る」とのこと。今回は「目黒のさんま」の女(お姫様)版。意地汚さにスポットが当てられてるところ、でも「女」のキレイさを出してるところが白鳥さんらしいかな(笑)


中入後は緊張が解けたようでこちらもリラックス。枕に「食べ物の恨みは…」と前座時代のエピソード、落語家さんってたくましくないとなれないんだなあと思う(笑)「話がつくと言えばつくし、つかないと言えばつかないのですが…」と食べ物+旅の噺の「甲府い」(私は話がつくの全然好き)。この噺っていい人がいいことするだけだから良さが分からない、志ん朝でやっと面白いと思う程度。ナマで聴いて覚えてるのは扇辰さんくらいかな?おばあさんがやたら若々しく「女」なのが印象に残った(嫌なわけではない)。