平日&週末の記録



東京都写真美術館にて「世界報道写真展2013」。
「同性愛」をテーマにした写真が二人一組のものばかりなのに(そういうシリーズの作品なんだけど→世界報道写真財団サイト内のページ)、別にそんなんじゃなくていいのに、と思うも、例えば「戦争」がテーマだとしても、兵士が寝てる写真じゃ「説明」が無いと「分からない」から、「報道」「写真」ってそういうものなんだな。「説明」を読むのと写真を見るのと交互にしなきゃならないけど、文字を見るのに適した距離と写真のそれとは(私の場合)違うから、そんなところが難しい。
それから、馬鹿みたいだけど、映画って、現在進行形の問題をちゃんと取り上げてるんだなと思った。今年見た「愛、アムール」「三姉妹」「スタンリーのお弁当箱」等につながる写真があったから。勿論世界も、「日本で一般公開されている」より外の映画も、どちらももっと広いんだろうけど。
恵比寿駅に戻って、猿田彦珈琲でコーヒーフラッペ。面白い味がした。


モスバーガーのフラペビーンズ、のぼり?を見てずっと食べたかったの、ようやく注文。豆は甘いのよりしょっぱい方が好きだけど、なかなか美味しい。一人だったので苦手な求肥は残した。
上島珈琲店では黒焙じ茶のかき氷。特に写真じゃすごい色だけど、これも美味。最後の方になって器を持ち上げたらプラスチックだったので少し驚いた(がっかりしたわけではない・笑)



海の日のデザートは、高野のドラゴンフルーツ(レッドピタヤ)の盛り合わせと、カシスのジュレ。夏っぽくて嬉しい。


古今亭志ん朝 大須演芸場[CDブック]

古今亭志ん朝 大須演芸場[CDブック]

▼「四万六千日」の日に届いた「古今亭志ん朝 大須演芸場」。名古屋でどんなこと喋ってたんだろうという興味もあり、やっぱり欲しかった、買ってもらっちゃった。CD30枚(+特典2枚)は一日一席聴いたって夏いっぱい掛かる、まさにたっぷり!って感じ(笑)



▼オーディトリウム渋谷の「70年代、アメリカ。」特集にて大好きな「サンダーボルト」。場内は補助席まで出る程の熱気、とても楽しかった。
いつも小さなテレビで見てたから、冒頭イーストウッドが掛けてる眼鏡が遠近両用だってこと、ジェフのお尻が切ないほど小さいってこと、ジョージ・ケネディの頭があんなにぼさぼさだってこと、今まで気付かなかった。車や船のスピードも実感できて感無量。サンダーボルトとライトフットの出会いと別れ、ライトフットは車のスピードを決して緩めないが(ウサギのおじさんが「もたもたしてると乗れないぞ」みたいなことを言うのが何だか心に残る)、サンダーボルトは当たり前のように車を停める。あれにぐっとくる(…と書いておきながら何だけど「サンダーボルト」と役名で呼ぶのはしっくり来ない、あれはやっぱり「イーストウッド」だよなあ)。
本作を好きな理由の一つは、男達が体を使って働く→だらっと休む、の繰り返しだからかもしれない。そうして死んでゆく。終盤ジョージ・ケネディを追っていた警官がバイクから落ちた後の格好がやけに印象に残った。男が脱力してる様がいい、ああいうの最近の映画じゃ見ない。
主題歌もそうだし、ジェフの「男はやれば何だって出来る」というセリフには、そうだよなあ、女はやろうと思っても出来ないことだらけだよなあ、なんて思ってしまうけど、これはまあ、戦争に行った人達の話だから。


▼シアター・イメージフォーラムにて「熱波」。映画を見る女と映画を見ない女が交差する。予告編に惹かれて早々に出向いたけど、好みじゃなかった。今年で言うならカラックスの「ホーリー・モーターズ」同様、「映画的」に面白すぎるがゆえに私にはつまらなかった。
それでも印象に残ったことが幾つか。まず最初と最後に流れるピアノ曲がとても美しい。その曲をバックにした冒頭の「一幕」に、変な言い方だけど、昔、世界ってこんなふうだといいなと思ってたような、そんな感じを受けていたら、それは映画を見る女がスクリーンに見ている世界なのだった。
第一部の主人公は駅に「マヤ」を迎えに行くが、やってきた女性は「マヤは来られない」と話し出す。本人が不在の時こそ、その人の名、その人について語られるものだと思う(この後とある「真実」が判明するんだけども)。このことにより、全編が「語り」である第二部の奥行が増しているように思われた。