4.3.2.1



宣伝に使われてた、4人が横一列に並んで歩いてるショットに「美女たちのスタイリッシュな犯罪もの」かあ、そんなの楽しめるかなと思ってたら、少し違ってた。そういう場面はここぞって時に一度だけ。全体に流れるのは、世の中ろくでもないけど、いい瞬間もあるさって感覚。女の子たちは、私にはちょっと「女の子」すぎたかな(笑)


冒頭、4人の女の子がとあるお店で落ち合う。「EAT ME」の一人を除いて区別が付かず戸惑ってるうちに解散、それぞれのパートに入る。一人分が終わると、「解散」の場面に「巻き戻し」して(これが気恥ずかしくも懐かしい!)、次に移る。一人ずつ見れば私だってよく分かる(笑)「区別」が付いてから、最後にもう一度、始めの皆に会いたかった。


エマ・ロバーツ演じる苦労人系女子が、バイト先のスーパーで同僚の男子に向かって「店長はセクシーだしあそこもでかそう」と言うのに違和感を覚えていたら(終盤「ずっといい子にしてきたのに!」とブチ切れる場面があることを考えても、それまでの彼女なら言いそうにない)、エンドクレジットでその「店長」役こそ監督のノエル・クラークだと知り、えっと声が出そうになってしまった(笑)
主役の4人や周囲の大人たちの小奇麗さと、監督含む、いわゆる不良組のナマっぽい空気との間には少々温度差がある(もっとも主役の内、私が最初に「区別」を付けられた一人が「橋渡し」してる感はある)。twitterで「出てくる男の人が皆、監督みたい」と書いたら「以前の脚本作でも不良少年たちに自然に溶け込んでいました/本作にもその作品の顔ぶれが出ており常連のようです(意)」と教えてもらった。ファミリーでハリウッドに出張したという感じ?新鮮で面白かった。


(検索したら、ぴかおさんの日記のこの記事に詳しく書いてあった。前作が「アタック・ザ・ブロック」に影響与えたとか、エマのこととか、知らなかった。前述のセリフが違って感じられる・笑)


女の子たちの「最大の敵」、というか作中「悪」のトップに立つのは女性である。私の目には主役の一人の母親と似ておりまぎらわしいので、これももっと違う感じの人にできないのかと思う(笑)というのはさておき、このことが不満というわけじゃなく、男性ならどんな感じがするかな、と想像した。
ある女の子に兄が「お前がどんなに悪ぶっても力じゃ男に負ける」と言う場面があり、ああいうキャラクターは確かに言いそうだと思うんだけど、そういうところも見せざるを得ないことに対する、監督からの女性への気遣いなのかな?とちょっと考えた。


ちなみにオープニングに流れる曲がスザンヌ・ヴェガの「Tom's Diner」を元にしており
(この映像で初めて気付いたけど、Adam Deaconって、役者でもあって、出演してたんだ)


私(の世代?)にとってこの曲はこのCMで身にしみついてることもあり、気分が高揚してしまった。