三遊亭竜楽独演会


開口一番(瀧川鯉〇「寿限無」)
三遊亭竜楽「不孝者」
 (中入)
宮田陽・昇(漫才)
三遊亭竜楽「寝床」
 (5/21・内幸町ホール)


高座に上って鯉〇さんいわく、出演三度目にして、いまだにリーフレットの名前が間違ってる(「滝川鯉丸」とある)。そういや竜楽さんの公式サイトの独演会の告知でもゲストの宮田陽・昇が「前田」になってた。任せてるにせよ、名前の間違いはよくないなと思った。
宮田陽・昇は少し前に聴いたばかりだけど、分かってるのにやっぱり面白い。ちょこっと日食ネタあり。


一席目の枕でいわく、外国公演の際の苦労の一つは「若旦那」が通じないこと。外国では好き勝手したければまず「家を出る」から。続く「不孝者」は、自身の文章によるリーフレットによれば円生から円窓と鳳楽に伝わり、後者に教わったとか。「遊んだ経験がないとできないと言われているが、向島に住んでいる者としては避けて通れない噺」。分かりやすい「キャラクター」が出てくるわけじゃないので、演り手が少ないのかな。上手い人のならもっと聴いてみたい。
後半の枕は、人間国宝野村万作狂言を教わってるという話。続く「寝床」は初めて聴く部分が多く興味深かった。繁蔵が「歌舞伎役者の誰それが言ってましたよ」と主人をおだてる様は居残りを思い出す(笑)ここでの、旦那の怒りから喜びへの移り変わりが笑える。また御簾内でかたる理由(衣装が間に合わなかったから)を聴いたのも初めて、多くの演者が省略するのはなぜだろう?