三遊亭竜楽独演会


三遊亭竜楽真田小僧
池田彰吾(露店商会)
三遊亭竜楽(お楽しみ)
 (中入)
東京ガールズ(俗曲)
三遊亭竜楽「百年目」
 (3/25・内幸町ホール)


この日は落語会が二つ。後で気付いたんだけど、遊雀さんの背後を追ってたと言えなくもない(遊雀さんの十八番「初天神」等は竜楽さんのカタチだから)。権太楼と遊雀さんは仕草や口調などに同じ要素を感じて、どちらかを見てどちらかが脳裏に浮かぶことがままあるけど、竜楽さんは文脈が同じでもアプローチが違うので重なることはない。


「独演会と銘打って出演者が複数居るのはサギ」というようなことを言ってたのは談笑だったか、私もそう思うけど、この会の場合、料金も低めだし、手抜きじゃなく「文化振興」の香りを感じるので、不満は覚えない。
漫談?が控えているからか、一席目の枕は簡単に「長いか、つまらないか、あるいは長くてつまらないからか、の理由で演る人の少ないコレをやります」と「真田小僧」。会のハシゴのせいか、講釈の場面だけさすがに眠くなってしまった(笑)
東京ガールズのキャッチコピー?「高齢化社会のアイドル」を受けての「百年目」の枕が面白かった。40代の前座さんや弟子入り志願者の話を経て、今とは時間の流れが違ったであろう昔の「ここで会ったが百年目」という文句について。本編は、花見の場面がもっと派手ならいいなあと思ったけど、やっぱりとても上手かった。最後の旦那の栴檀と南縁草の話、大抵ぼーっと聞き流してるんだけど、竜楽さんのは何だか胸にきた。