「ル・アーヴルの靴磨き」予告編


4月29日公開のアキ・カウリスマキル・アーヴルの靴磨き」、公式サイトが少しずつ出来てる→http://www.lehavre-film.com/
予告編半ばにコンテナの扉が開くところで、私の一番好きなアキ映画「パラダイスの夕暮れ」のオープニングを思い出した。大きな青い扉が開くカットに始まり、ジャズの調べに乗って、主人公ニカンデル(マッティ・ペロンパー)がゴミ収集の仕事に出てから戻るまでが3分ほどで描かれるだけなんだけど、なぜか心惹かれ、ビデオ買った時には何度も巻き戻して観たものだ。


ル・アーヴルの靴磨き」の主人公はアンドレ・ウィルムス演じるマルセル…って「ラヴィ・ド・ボエーム」と一緒、レオーが出てるのも共通してる。ツイートしたら、公式アカウントの方からこう返信をいただいた(アイコンのライカ可愛い☆)


アキは「浮き雲」(1996)を「パラダイスの夕暮れ」(1986)の「後日談」にするつもりが、マッティ・ペロンパーが亡くなったため出来なかったらしい。だからこういうカタチの作品は初めてなんだな。


事前に観ておくと「ル・アーヴル」がより楽しめるかもしれないアキ作品は以下の3つ(普段こんな言い方しないけど、この時ばかりは!笑)
コントラクト・キラー(1990)…若い頃にヌーヴェルヴァーグの多大な影響を受けたアキが、ジャン=ピエール・レオーのために書き下ろした作品。初めてフィンランドを出てロンドンで撮影。
・ラヴィ・ド・ボエーム(1992)…上記のように「ル・アーヴル」の主人公の過去の物語と観ることもできる。レオーも前作に続き脇役で出演。パリで撮影。
・白い花びら(1999)…「ル・アーヴル」のアンドレ・ウィルムス&カティ・オウティネンが初共演した作品。モノクロ・ほぼ無声、アキ自身が「必死の試み」というような言い方をしてるくらいなので、取っ付きやすくはないかも。

白い花びら/愛しのタチアナ [DVD]

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