ピープルVSジョージ・ルーカス/STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス 3D



「ピープルVSジョージ・ルーカス」は、「スター・ウォーズ」の熱狂的ファンたちのルーカスに対する心情についてのドキュメンタリー。レイトのみの上映だけど、エピソード1の3D版を観る前にと頑張って観てきた。面白い人たちがテンポよくまとめられており、楽しかった。SWシリーズを6、7年前に初めて観た私としては、「知ってて知らない」エピソード1公開時のパートが一番興味深かった。「ファントム・メナス」ってタイトルだけであんなに嘆かれてるんだもん(笑)
ふと、自分の映画の観方について考えた。作中のファン達は色々なことでルーカスを非難する。「特別編」でかつてのスタッフの手による特殊効果をCGに置き換えたのは失礼だとか、ハン・ソロが撃つ場面を変更したのは元の世界観の破壊だとか。私は映画のそういうところに怒りを感じたことはない。しかし「フォースのレベルが(徳を積むことや努力が関係なしに)生まれながらにして決まってるなんて!」という怒りだけは、共感はせずとも分かるような気がした。つまり自分は、映画などの創作物そのものに対する興味よりも、世の中がもっとこうならいいのになあ、という気持ちの方が優先しており、上手く言えないけど、それを応援してくれる映画が好きで、世の中への反映を無視してる創作物が嫌いなんだなあと思った。



翌日、「STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス 3D」を日劇の前夜祭にて観賞。フロアはすごい熱気、グッズ購入と入場の列が幾重にもなっていた。同居人はアナキンのポッドレーサー3Dメガネを購入、丸いから視界に枠が入らず見易かったとか。もぎり時にはこの回だけの特典「公開当時のチラシ6作分」(写真)をもらう。
周囲の歓声や拍手に包まれる中、ルーカスフィルムのロゴが飛び出してきた時には思わず手を伸ばしてしまった。しかしこれが作中最も「飛び出し」てたものの一つで、本編には奥行も飛び出しもほとんど無く、3D映画を観てる感じがしなかった。
奥行感については、一番期待してた会議場にはがっかりしたけど、終盤のナブーの町並みはきれいだった。飛び出しの方は、もともとそう迫力無いチャンバラ場面などどうなってるかと思いきや、全然飛び出さない。もっと遊園地感覚で楽しみたかった。画面全体の感じはきれいなんだけども。
でも私は本作もスクリーンでは初めてだったし、何度も観てるのに話が頭に入ってないから(笑)新鮮で、大画面で見られて楽しかった。