ナルニア国物語 アスラン王と魔法の島


前2作も劇場で観たので、3作目も出掛けてみた。
私にとって他のこうしたファンタジー同様、ナルニアも冒頭の「異世界へ行くまで」が一番楽しみ。今回は戦時中で前回のような制服の眼福はなし。「子どもでなくなった」長男長女は物語を去り、次男エドは年をごまかしての入隊に失敗、姉のキスシーンに「大人になれば分かるの?」と言っていた妹のルーシーは、すてきな男の子を意識して髪をなでつける。


主に海上が舞台のため、風によって髪が乱れてカスピアン王子ことベン・ハーパーのかっこよさも3割増し。でもよく見るとすごい美形ってわけじゃない。そのことに、よりによってラストの「ぼくは王だ!」のキメの大アップで気付いてしまった。
初登場のウィル・ポールターは、「リトル・ランボー」に比べたら全然!輝いてないけど、イイ顔だし、最後にやっぱり涙を流すんだった。
ローワン・アトキンソンにしか見えないエドはさておき、今回はルーシーが姉の美貌に対し劣等感を抱いていることが判明する。結局「自分自身でいることが大切」という所に落ち着くんだけど、(原作者の)ルイスって「女は外見にかまけがち」みたいなことを指摘するけど、そんなこと言ったって、社会の方にも要因があるんだからさあ、と思う。


クライマックスの海上戦「やつらは相手が恐れるものになる」→エドの「ごめんなさい!(ぼく想像しちゃった!)」のくだり、性的じゃなくてもああいう妄想って恥ずかしいものだ。よりによってあんなやつだし(笑)