寺・らくご


春風亭朝呂久「饅頭こわい」
林家彦いち「鮑のし」
三遊亭遊雀「寝床」
 (中入)
林家彦いち(ひこひこ噺)
林家彦いち×三遊亭遊雀(ほっこりトーク
林家彦いち「不動坊」


元麻布の真福寺にて「古典落語に取り組む」会の第二回。
彦いちが「落語は会場の大きさに依る」というようなことを言ってたけど、その通り、場の特長が存分に活かされており、熱気の中で、彦いちの体使い?と遊雀さんの顔芸を存分に楽しんだ。6時に始まり、終演は8時半。遊雀さんがマクラでいわく「今日は皆調子が出て、長くなっちゃってますね」。
トークでは、末広亭での初対面時(初出勤の彦いち&立前座の遊雀さん)のエピソードやWOWOW「落語家Xの快楽」収録時の裏話などが聞けた。


後方でもよく見えるようにと高めに作られた高座のための踏み台は、「一往復半(朝呂久さん上り下り+彦いち上り)で故障」(笑)出てきた彦いちは師匠の夫婦話をマクラに「鮑のし」。口芸に力が入ったアクロバティック?な一席。
初めて聴いた遊雀さんの「寝床」は、ダンナと繁蔵、ダンナと番頭のやりとりがメインで、最後の義太夫の会の場面自体をサゲのようにしている。「ご機嫌取りに来たもののすぐ引っ込んでしまう番頭と、それを引き止めるダンナ」の顔芸が見どころ。
彦いちの「不動坊」はネタ下ろしのようだったけど、これまで聴いたこの噺の中で一番楽しかった。屋根に上った三人のひそひそ話のくだりに爆笑。