デート&ナイト



原題「Date Night」。夫婦が一夜の災難に巻き込まれるという筋書きは幾らもありそうなのに、観ながら何故かウィリアム・アイリッシュを思った。スティーヴ・カレルティナ・フェイのコンビが最高。ハリウッド風の味付け(「ビルの下から登場するヘリ」久々に見た・笑)も程好く楽しい。
監督はショーン・レヴィ、夫婦でボートを漕いで逃げる場面は、大好きな「ナイト・ミュージアム」でオーウェンスティーヴ・クーガンジオラマ人形コンビが「頑張ってるのにシーン…」というギャグを思わせる(笑)
悪者二人は一目で分かる有名人、脇役にジェームズ・フランコやマーク・ウォルバーグという豪華キャスト。「スモーキング・ハイ」風味のジェームズもいいけど、マーク好きな私としては、彼が「夫の嫉妬をかう」男としてまだいけるのが嬉しかった(笑)上半身裸でPCを操作する姿に、スティーヴが「シャツも着ずにすごいね」と言うのがツボにはまってしまい爆笑。


冒頭のデート場面がいい。疲れをおして出掛けたレストランで、お約束のジョークを披露して笑い合うなんて、素敵な関係。「倦怠期」といっても、お互い愛も思いやりもある。スティーブ演じる夫は私からしたら理想のパートナー…というか、私にとってはああいう言動が「普通」なんだけど(笑)
コメディアンとしてのティナ・フェイは知らないけど、「ミーン・ガールズ」(感想)の先生役で好きになった。本作ではヨダレからポールダンスもどきまで可愛く見せてくれる。エンドクレジットのNGシーン集において、レストランでティナが披露するギャグ(全てアドリブ?)に吹き出しちゃうスティーヴが可笑しい。