デッドクリフ



崖を登るクライマーのポスター(ちゃんと見ればホラー映画と分かるんだけど気付かず・笑)に興味を持ち、シネパトスにて観賞。山映画としてはいまいちだったけど、あまりの災難ぶりが笑えた。


舞台はクロアチアだそうで、風景がとてもきれい。カップル二組+うち一人の元彼氏という若者5人組が、立ち入り禁止区域に入り込む。「うまくいけば夕方には町でビールが飲める」というセリフに、「山」ってつくづく物好きな趣味だよな〜と思わせられる(かくいう私も好きなんだけど)。最初から町に行けよと(笑)ともかく、山好きな雰囲気がよく出てた。チラシによると、クライミングなどのアクションシーンは全て役者自身によるものだそう。


クリフハンガー」冒頭のエピソードのようなひと騒動を終え、一息ついたと思ったら次から次へと災難が降りかかる。この手の映画じゃよくあることだけど、そうなるともうギャグの域で、ハーケンが外れるシーンで笑いが止まらなくなってしまった。
やがてそれらが「山の事故」ではないことが分かってくる。フェラータ(岩場に設置されたワイヤーなどを使用する登山)なので軽装なのは仕方ないとしても、足首はカバーしたほうが…などと思っていたら、装備なんて関係ない、後半はリス・エヴァンズ風の(=マッチョじゃない)殺人鬼に執拗に追われるはめに。色々あって、ラスト、彼がそうなった所以を字幕で説明するのには拍子抜けした(笑)
裸の男を横から見た図が出てくるので、同じくシネパトスで観た、ソーラ・バーチ出演の「テラートレイン」を思い出した。あれも裸は男のしか出てこなかったっけ。


高所恐怖のため吊り橋で足がすくんでしまうシーンに、こういう「恐怖」を演じるってどういう感じだろう?と考えた。