立川談笑 月例独演会


立川談笑山号寺号」
立川談笑「猫と金魚」
立川談笑「らくだ」
 (中入)
立川談笑文七元結


「train kept a rollin'」(格好付・笑)で登場、時事ネタを少し喋ってから「今日は詰められるだけ詰めて…」と前半に突入。「猫と金魚」はいつもパタリロの紙面(存在しないけど)が頭に浮かぶ。「らくだ」の屑屋はドラッカーを読んでいる(笑)全体的に、9割くらいのパワーで延々とにじり寄られるような感じ、こういうのが一番効く。


談笑の「文七元結」はお正月以来。私は左官の長兵衛さんって外面ばかりよくてやなやつ!と思ってるんだけど、今回、彼と佐野槌の女将とのやりとりがやたら長い。そうそう、こんなおやじが言うこと聞いてさっさと引き下がるわけない。談笑の噺を聴くと、これってこういう話だったんだ、という新たな発見がある。「古典」を今っぽく、という揺さぶりだけじゃなく、話そのものを新鮮な目で眺められる。近江屋の主人と佐野槌の女将の間にはどんなやりとりがあったのかな?なんて想像もする。


2時間半の口演の後、半ばまで下がった幕がまた上がり、「5分ほど能書きを…」と、弟弟子の談大さんが亡くなった件について。思う所を述べてから、最後に「湿っぽくなりましたね、談志の弔辞を紹介しましょう…『困ったことがあったら電話してこい』」とシメ。