神楽坂毘沙門寄席


三遊亭白鳥「ナースコール」
入船亭扇辰「団子坂奇談」
 (仲入り)
入船亭扇辰「肥瓶」
三遊亭白鳥「新あたま山


久々の毘沙門寄席は「辰鳥あとをにごさず 白鳥・扇辰二人会」第六回。
まずは白鳥さんが登場。最近体調を崩して…とのマクラから予想した通り、病院での体験談を挟んで「ナースコール」。体、悪くならないといい。
次いで扇辰さんが上り、一言の挨拶?の後、マクラなしで「団子坂奇談」へ。髪型も相まって?このさらっとした感じが、暑い中、涼しげに感じられた。彼がよく掛けるというこの噺、初めて聴いたけど、いわゆる「怪談」は好きじゃない私も、こういうくだらないやつならいい。しかもそれをあの「熱演」。目線の先を思わず振り返って見てしまいそうになる。ちなみに「団子坂」を下った先は谷中霊園…新作系の人ならここで「今はやりの『墓マイラー』か」というセリフが入るところ(笑)


後半は扇辰さんから。江戸っ子は、女房を質に入れても付き合い優先…という前振りで、得意の啖呵が聴けた。よく聴く噺だけど、芸が細かくて楽しい。
白鳥さんは、これも今の体調つながりなのか「これぞ新作っていう噺です」と「新あたま山」。疲れ切った内臓が脳味噌に反旗を翻すという内容で、「あたま山」の改作ではなくそのタイトルを上手く使った噺。パッと聴いた感じ、師匠が作ったような雰囲気なんだけど、労働者階級vs.特権階級という構図は、やっぱり白鳥ものかな(笑)