フローズン



スキー場のリフトに取り残された三人の若者たち。営業再開は一週間後、夜間の気温は氷点下20度という条件の下、脱出しようとあれこれ手を尽くすが…


幼馴染の二人の男と片方のガールフレンドという組み合わせ。始めから、和やかって雰囲気じゃない。
映画は「ズル」してリフトに乗ろうとしている三人の姿で始まる(乗り気な者と、そうでない者とがいるが)。これが結構長い。さらにダメ押しで「カップルじゃないほう」の男が、ちょっとしたアクシデントでリフトが止まると、でかい声で野次を飛ばしたり、彼女が高い所が苦手と見るや揺らしてみせたりと、「イヤなやつ」ぶりを発揮する。
しかし、その後、ギャー!→ちょっとのんびり→ギャー!が繰り返されるんだけど、「ちょっとのんびり」部分の会話において、先の男が「イヤなやつ」じゃないことが分かる仕組みで、白けてしまった(笑)また彼らが語る恋の話はまだまだ子どもって感じで、事故に対する慌てふためいた対処の仕方も、しょうがないか…と納得できる。


予告編を観て私が一番に気になったのは「おしっこどうするんだろう…」ということだけど、リフト停止後、早々にこの問題が現れるので良心的(?)だなと思った。
その場でするしかないのでネタバレとはいえないから書いちゃうと、中盤、彼女がおしっこした後「やれやれ」「ふーっ」といった感じでリセット、へんな言い方だけど「復活」するのが面白い。私ならさっさとしてるけど…そのへんは個々の「生活」の中での「排泄」の位置づけの違いだろう。まあ平気でおしっこしちゃうような登場人物じゃ面白くないんだろうけど(笑)