三遊亭円丈・白鳥 親子会


三遊亭白鳥「ナースコール」
三遊亭円丈ランボー 怒りの脱出」
 (中入)
三遊亭白鳥「最後のフライト」
三遊亭円丈「リクエストブック」
 (2/8・瑞穂文化小劇場)

これまで落語を聞いてきた中で一番幸せな時間だった親子会が円丈の出身地瑞穂区で開催されると知り、同居人に背中を押されてチケットを取ってしまった。行ってよかった。2015年にオープンしたという施設はきれいでスタッフも優しかったけれど、落語会の開催が初めてだそうで、円丈の調子ゆえだろう、かつてはあったオープニングトークが割愛されたのだからこの地で開催することの意味に全く触れず始まることになってしまったのが残念だった。開演前の注意(も無かった)に絡めて一言欲しかった。

どちらも弟子を連れてきておらず(そういうところも好きな所以)、白鳥さんが高座返しをしたり見台を運んだりするのが見られて楽しかった。小走りになる姿を久しぶりに見た(笑)登場して懐かしい「初めての人」用の枕を振って、ああやっぱり「ナースコール」かと正直少しがっかりしていたら、細部が更新され余分が削ぎ落とされえらくソリッドな出来になっていた。

ランボー 怒りの脱出」が全然進まないのに、噺に馴染んでるだけに気を揉みつつ、同時にどこをぐるぐる回っているかが奇妙によく見えて面白いと思いつつ、円丈自体が「悲しみの大須」の登場人物みたいだとふと考えて楽しい気持ちになった。首を締めるところで「円生直伝の…」と言わないので忘れたんだなと思っていたら、サゲのところで名前を出す。やっぱり師匠のことが好きなんだなと勝手に嬉しくなった(笑)