三遊亭遊雀勉強会/鈴本演芸場早朝寄席


▼三遊亭遊雀勉強会


三遊亭遊雀「ご挨拶」
三笑亭夢吉「のめる」
三遊亭遊雀「電話の遊び」
 (仲入り)
三遊亭遊雀「品川心中」


まずは遊雀さんによる「ご挨拶」。昇太の独演会に同行した際の話、韓国では英語がびっくりするほど通じないという話など。その後に出てきた夢吉さんいわく「高座で汽車の真似する噺家はなかなかいない」「日本橋亭がこんなに混んでるのは初めて」←確かに補助席たくさんの盛況。
「電話の遊び」…マクラによれば「東京では五代目円生がやっていた噺で、自分は雲助師匠に教わった。今日の出来によって、今後は寄席に掛けていきたい」。真面目な息子に対して茶屋通いに目の無い旦那が、世間体を気にする番頭に泣きつかれ、茶屋と「電話」を通じて「遊び」をするというもの。鳴りもので表現される「電話の向こう」に合わせ相好崩して歌う旦那の可笑しさは、ナマじゃなきゃ意味がない。雲助のも観てみたいな。それから、先日ニュースで見かけた「twitter飲み」(twitterしながらそれぞれ家で飲む)というのを思い出した。実際に行われてるかはともかく、新しいものが広まると、誰かがそれをネタに色々考えるものだ。
「品川心中」もおそらくネタ下ろし?仕返しまで。冒頭の説明もそこそこに、「弱ったな〜」というお染のぼやきから入る。どの噺もそうだけど、遊雀さんの軽く明るい雰囲気で、気楽に聴けた。


終了後に外に出たら、ご本人がファンと歓談中。合間に握手してもらったら「柔らかい手ですね〜」と言われた(笑)


鈴本演芸場早朝寄席


桂三木男「雛鍔
三遊亭亜郎「井戸の茶碗
柳家喬の字「幇間腹
古今亭大五郎「初天神


三木男さんは「大五郎の初天神が決まってるから、子どもでかぶっちゃうんだけど…いいですか?」と客席に聞いてから「雛鍔」。マクラが浮いて感じられたけど、楽しかった。
1時間半を4人で分けるのが、亜郎さんの長丁場が終わった時点でもう1時間(笑)随所に笑いを入れた「井戸の茶碗」、白鳥さんの「火焔太鼓」を思い出した。その素人版…ってのもへんな言い方だけど、ノリは似てるけど、作家が作ったものじゃないって感じ。そういう落語もアリだと思うし、亜郎さんの高座、好きだけど。