円生争奪戦/新選!流山寄席第4回


「因縁の名跡『円生』争奪戦」を読んで、記事中出てくる円丈のインタビューに目を通した。私は落語って、聴いてるだけでいいけど、好きな噺家さんに関しては興味があるから。


襲名の意思については以前から耳にしてるので、そうなんだ〜と思うのみ。いわく「もし継いだら、今後十年は上り続ける(古典・新作ともにネタ下ろしを続ける)覚悟」。名跡というものについては「(基本的にはおかみさんと直弟子の間で決めるものだと思うが)希望者が名乗りをあげて、競争を興業にすれば面白い」。
落語協会分裂騒動の際、円生が暴走・孤立した件について「やさしさがないから」なんて、ドライでしびれる(笑・もっとも「ザ・前座修行」(asin:414088312X)によると、弟子としての体験からは「優しかった」そう)。どういった発言にも、独立独歩の姿勢が表れてる。
本人のサイトの記述によると、争奪戦は「色々障害はあるが、落語ファンの前で明るくやりたい」。演目は「居残り佐平次」。観たいなあ…


▼新選!流山寄席第4回 三遊亭白鳥独演会


戦え!おばさん部隊
掛け取り上野動物園
 (仲入り)
 (地元のアナウンサー?によるインタビュー)
任侠流山動物園


うちらが落語を好きになった切っ掛けは、多摩動物公園で偶然入った落語会で聴いた、白鳥さんの「任侠流山動物園」。初めてご当地・流山で演るというので、日曜の午後、遠出してきた。
終わって同居人が一言「感慨ぶかかったな〜」。私も落語会というより、何かこう、特別な体験をしたという感じだった。


会場はほぼ満席。99パーセントは地元の人かな?地域の落語会では恒例の「事前アンケート」では、ほとんどの人が生で落語を聴いたことがあるが、半分ほどは彼を知らない様子。そのままこれもいつもの「落語体操」へ。
ちなみに最後まで、数名居た子どもの笑い声が大きく響いていた。落語会に子どもが来ると、本人周囲共にかわいそうに感じることも多いけど、今回は動物ものだったためか、馴染めた様子。


「任侠流山動物園」に入る直前のインタビューで「流山に来てみて、どうですか」…その時はお茶を濁してた?けど、高座にあがれば、当然ながら「ここがどういうところか知ってるか?」のくだりがより生き生きしてた。「駅前で一番大きな店が金物屋」…帰りに流山駅まで歩いて確認してしまった(笑)
ナマで聴いたのは3回目?だけど、どんなネタでもそうだけど、そのたびに細かな違いがある。初めて聴いた浪曲の部分、ヘタすぎて死んだ(笑)まあ独演会とはいえ3席ぶっつづけなんだから(しかもドロップキックまでしてるんだから・笑)、口も回らなくなるだろう。最後まで疾走してくれた。