天使と悪魔



公開初日の夜、新宿ピカデリーにて観賞。一番大きなスクリーンが、ほぼ満員だった。
ダン・ブラウン原作による、ロン・ハワード監督&トム・ハンクス主演「ダ・ヴィンチ・コード」に続く第2作。教皇選挙の最中のヴァチカン・ローマを舞台に、宗教象徴学者ラングドン教授が枢機卿誘拐事件の謎を追う。


予告編で見たユアン・マクレガーの「いい人そうだけど腹に一物ある感じ」がはまってたので、楽しみにしていたら、実際、彼の映画といっていい内容だった。でも、もっと面白いシーンがあってもよかったんじゃない?と思ってしまうけど…。
教皇空位の際の代理権限を持つユアンが、非公開書庫への入室を要請したラングドン教授に対し、ただ「あなたは神を信じていますか?」とだけ問う場面が、後で振り返ると面白い。


作中「○○する力は私にある」「○○する力はあなたにはない」などというセリフがしょっちゅう出てくるので、当たり前ながら、宗教界であれ何であれ、人は権力にこだわるものなんだなあと思った。


作中何度か「集団」が見られる。教皇選挙の結果を待ちわびる教徒たち、爆弾が仕掛けられたというニュースに(なぜか?)現場に集まってくる市民たち。映画にこういう集団が出てくると「携帯電話で写真を撮ってる人」の有無が気になるけど、今回は見かけなかった。
更に、教皇選挙の進展を追う各国のマスコミの姿(それぞれ自国の枢機卿が選ばれる見込み…と喋ってるのが可笑しい)が挿入されるんだけど、なぜあんなに頻繁に登場するのか分からなかった。原作だと何か意味があるのかな?