007ふたたび


新宿ピカデリーで再び「007/慰めの報酬」(先行上映時の感想)。昨年劇場で唯一複数回観たのは「ダークナイト」だったけど、今年はこれになるのかな?もっとも何度も観たからといって、「よかった」映画にはならないけど(2008年の「面白かった映画」)。



前回は「007って昔はばかみたいだったけど、ダニエル版はリアルだな〜」と思ったものだけど、もう一度観たら、今作もばかみたいだった。悪い意味ではない。でも、ボンドがMやライターと、あるいは敵とやりとりするセリフの現実感の無さ(「話題になっていることが実際に有り得るか否か」ではなく「そういうときにそういう会話をするか否か」)が、シリアスな画面から乖離しているように感じられた。初回は話の筋を追うのに懸命で、気付かなかったんだろう。


私と同居人は、劇場ではスクリーンの大きさに関わらず前の方に座ってしまうので、バルトで観た時は近すぎて冒頭のアクションなど訳が分からなかったけど(自業自得ってことだ)、今回のピカデリーでは公開一か月後ということもあり小さなところだったので、3列目で丁度よかった。
私がもっとも「これが007だ〜」と感じる要素とは、場面転換で「異国」の海辺が映るところだと改めて分かった。
ダニエルは割と笑顔を振りまいていた。空港で用事を頼まれる女性が羨ましい。女にその場限りの喜びを与えてくれるのがジェームズ・ボンドだ。
マティスと暮らしていた女性(しなび加減がいいかんじ、すてきなカップルだった)は、事件後どうしたのかなあ…



帰り際、ジュンク堂に寄ったら「ジェームズ・ボンド公式007コレクション」が「本日創刊」と平積みになってたので、買ってもらった。1巻は「ゴールドフィンガー」(アマゾンでみつからないので、一応画像を貼っておく)。公式サイトでも見られるテレビCMが、同作のボンドの股・危機一髪場面で始まってるのがいい。私が「ゴールドフィンガー」で覚えてるのはそこだけ(笑)
3巻が「カジノ・ロワイヤル」なので、そこまで買おうかな。こういうやつの中身、読んだことないけど…。


(007シリーズについて、今まで書いたもの→リビング・デイライツ消されたライセンスカジノ・ロワイヤル