最近観たものなど


オーウェン2作品


Mr.ボディガード/学園生活は命がけ! [DVD]

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来週末発売。やっとやっとだ〜。


「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」は4月公開。楽しみ→公式サイト(なぜか観られない…)


アンダーカヴァー


地味で手堅く、面白い映画。どうってことない話を普通に描きながら、数回のアクションにドキドキさせられる。


マークとホアキンはどっちも好きだけど、今となっては、まるで中途半端なメインの料理を二つ出されたようで、お得感と違和感が同時に押し寄せる。
マークは寄る年波か、顔も体も小さくなっており、「極大射程」のときの尻はどこへ…というかんじ(あれは久々に最高だった!でも撮影は同じ時期なのかな?)。役柄のためずっと七三分けで、着るものといえばセーター、グレーのスウェット、チェックのシャツ。でも制服姿が見られて良かった。


▼K-20 怪人二十面相・伝



ラスト、帝都を舞台に飛び立つ平吉(金城武)の姿が爽快。とても面白かった。
ただし前半、彼が二十面相と間違われ逮捕されるくだりは、「軍警」の仕打ちがひどくて(あれでも控え目に描いてるんだろうけど)見てるのが辛かった。でも他の俳優ならもっと湿っぽくなってしまうところ、軽いかんじの彼だからあれで済んだんだろう。


華族から奇抜な手口で美術品などを盗む」二十面相は、私からすると「義賊」という印象を受けるけど、作中の庶民はそう感じていない。逮捕のニュースを街頭で見て歓声をあげ、脱獄後に指名手配されれば追いかけまわす。なぜ彼に対してあんなにネガティブなイメージを抱いているのか、よく分からなかった。指名手配のチラシには賞金を与える旨の文章が添えられていたので理屈は通るけど、セリフなどにはそのことが出てこないので、ちょっと不親切だなと思った。


松たか子華族には見えず、連れてこられた長屋にいかにもしっくりおさまってたけど、役にはまっていて、観ていて楽しかった。お金持ちの「じゃじゃ馬」娘はヘリコプター…というのは「マッハGoGoGoスピード・レーサー)」のミッチを思い出した。


▼きつねと私の12か月


新宿ピカデリーにて先日。ピカデリーが新しくなってから、夜中にバルトに行く以外、新宿の他の劇場に足が向かなくなった。ちなみにいつも、ロビーでタッパーのお弁当を食べてるおじさんが一人はいる)



「今はオトナになった女性が、『フランス語で』少女時代を語る」という構成が良い。語りかけている相手は…見当は付くけど、いかにもフランスらしい教訓を添えて、ラストで明かされる。


それにしても、「学校帰りに」あんな大自然の中で遊べるなんてすごい!私も子どもの頃は動物好きだったけど、捕まえてたのはカエルやミミズだから、ずいぶん違うなと思った。クマやオオカミに遭遇しちゃうのは恐ろしいけど…(それでも毎日出かけるのがすごい)。
彼女の家庭での暮らしぶりを、ちらっとしか見せないあたりもいい。昔「アルプスの少女ハイジ」の生活描写にわくわくさせられた気持ちを思い出した。丸窓の子ども部屋や、きつねの本などとても素敵で感心した。服がいつも同じなのは疑問だ。


作中登場する人間はほぼ主人公のみで、両親の存在も、彼女のくるりとまとめられた髪(このアタマはちょっとわざとらしいなと思ったけど)や呼び声などで匂わせる程度。どんな仕事をして、どういう家に住んでるんだろう?などと思っていたら、終盤、崖の上から一軒家を見下ろすシーンがあって満足させられた。ちなみにその際、帰宅して飼い犬にただいま〜をする彼女を遠くから見つめるテトゥの表情に、ただのきつねなのに!(勝手に擬人化してるだけなのに!)じんとさせられた(笑)



私の頭の中はテトゥでいっぱい
思い出すのが楽しい
はやく会いたい


(「思い出すのが楽しい」なんて、それがあの幸せな、「好き」という感情だ)