Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!


新宿武蔵野館にて。カンヌ旅行のくじを当てたMr.ビーンが、ソニーのビデオカメラを手に一路フランスへ。


ビーンが旅行を当てるのは、教会の屋根修繕費用の慈善くじ。相変わらずの雨天の中で開催される、くじ引き大会の貧乏くさい様子(雨がしたたっている)が楽しいのに、オープニングタイトル中にもう、ビーンは晴天のフランスへ…(でも、教会で男の子が遊ぶトンネルがフランスのそれとつながる場面が楽しい)。もう少し「ロンドン」を観たかったのに、ちょっと残念。
フランスの様子は、イギリス人が描いたにしてはずいぶんきれいだと思った。話も面白かった。主人公がビーンだからこそさっさと話を進められると分かっちゃいるけど、彼でなければもっとよかったのに〜と思った(笑)


私にとって映画の中で「海を見て喜ぶ男」といえば、「タイムトラベラー」(99年)で35年間地下生活していたブレンダン・フレイザーにつきるけど、ビーンも初体験じゃないとはいえ、カンヌの海に感動するラストシーンがとてもよかった。映画祭会場の小部屋から見える、ドア越しに切り取られた海。建物の中はきっと、暗くひんやりしているだろう。でも外は明るく熱っぽい。砂浜につくと、水着の女性たちがスーツ姿の彼を見て「見てよ、あの服!」とおしゃべりするのも楽しい。


どうでもいいことだけど、予告編にもある、ビーンが劇場内の客席を渡ってステージへ…というシーンで、ジャミロクワイゴジラのテーマ曲のプロモを思い出した。