黄色いロールス・ロイス/風と共に去る20ドル?



昨日深夜、日テレで「黄色いロールス・ロイス」(allcinema online当該ページ)やってたので、観てみました。
一台の黄色いロールス・ロイスをめぐるオムニバス的な3つのお話。すごく面白かった〜。
ヒロインは、ジャンヌ・モロー(大臣の妻)→シャーリー・マクレーン(ギャングのボスの情婦)→イングリッド・バーグマン(著名な夫人)と変わっていくんだけど、高級車をめぐるお話なだけに、皆ゴージャス!ジャンヌ・モローの座るドレッサーの椅子のデカさに感動してしまった…もちろん帽子もでかい(写真参照)。アスコット競馬に出かけるときのカッコね。
私がいちばん良かったのは2話、シャーリー・マクレーンが婚約者の居ぬ間に写真師、というか観光地で女性の写真を撮って、ついでにベッドのお相手もして、小金を稼いでるアラン・ドロンと恋におちてしまう。「アルフィー」のケイン様もそうだけど、こういう写真屋は色男じゃなきゃね。どっちも根はブルーカラー系なのが(実際そうだし)、また女心をくすぐる。
ソリアーノに来ない?ぼくに会えるよ」
私はあまりにも整った顔立ちの男性には何も感じないのですが、あんな顔であんな間近で言われたら、そりゃもう一生忘れられないだろうな…
ロールス・ロイスは3人の女たちの束の間の情事の舞台となり、最後にはバーグマンと共に大活躍、ああもう壊れちゃうのかな?と思ったら、まだまだ元気。シャーリー・マクレーンはクルマ屋さんで「彼」にひと目惚れしたとき、「これが目、これが鼻…」とヒトに見立ててたけど、私も最後には「よくがんばった!」と誉めてあげたくなりました。


たまたまタイムリーなことに、先日「風と共に去る20ドル?」(allcinema online当該ページ)観直したとこ。「愛の落日」観てから、若いころのブレンダン・フレイザーが出てるのをあらためて堪能してるの(べつに、今のブレンダンに不満があるわけではありません…笑)
これも上と同じく「あるモノが狂言まわしとなって色んな人のドラマを見せてくれる映画」。こっちはオムニバスというより群像劇ぽいかんじで、タイトルどおり、一枚の20ドル札が多くの人の手に渡りながら、くしゃくしゃになりながら、話が展開していく。
ブレンダンの役は、社長令嬢に気に入られていわゆる逆玉の輿に乗る…予定の好青年で、まだまだ若くてピチピチしてます。育毛剤売ってる男に「キミは髪がふさふさだから」とか言われてるし(最近薄いからね)
その他、スティーブ・ブシェミ(例によって最初から最後まで間抜けな役)やエリザベス・シューなど、いろんな人が出てて楽しい。


そういえば、こういうの、ウィリアム・アイリッシュの短編にもあった。たしかドル札を狂言まわしに話が進んでくの、途中(「風と共に〜」と同じく)少年少女のカップルが出てきて…えーと何ていうタイトルだったかな?