オーシャンズ13


バルト9にて先行上映。満席でした。


登場人物が多いもんだから、一人ひとりのシーンが短くて、あの予告編のカットは「選ばれた場面」ではなく「唯一の見せ場」といってもいいくらい。でも皆知ってる顔だし、楽しい。
私はジョージ・クルーニーブラッド・ピットにさほど魅力は感じないけど、それでも、ああいう男の人たちが画面に出ずっぱりというのは、わるくない!うまく言えないけど、終わったあと一瞬、彼等と自分の恋人とを比べちゃって、でもその後すぐ、隣の男性のよさにあらためて気付くような、でも新作が出来たらまた観に行っちゃうような、そんな映画…だと思う(笑)



ジョージ・クルーニーブラッド・ピットが、キッチンで立ったまま夕食を取りながら、仕事の依頼話をするシーンが良かった。
相手には「君たちは陽気で義理堅くて最高だ、でもアナログ人間だ、時代はデジタルになったからな」と言われちゃうんだけど、まさにそういう男の食べ方。見てて気持ちいい。
(それに比べてシャオボー・クィンの食べ方は、演出なのか不愉快すぎて、顔を伏せてしまった。彼の見せ場ももうちょっと、あればよかったのに)


エレン・バーキンの、不自然にまるい胸、高いピンヒールの上に乗るふくらはぎの、浮き出た血管も良かった。
あの媚薬は、私も試して…というか試されてみたい(笑)


舞台となるラスベガスにアル・パチーノが建設するホテルを見て、新宿西口に建設中のコクーンタワーを思い出してしまった。もう結構出来てるよね。私にはあれがあの界隈を楽しくするとは思えないから、楳図かずお邸の建築計画に文句をつけるおばさんの気持ち、わからなくもない。文句はつけないけど。
それから、アンディ・ガルシアが「あいつのホテルのおかげで…」というシーンでは、これまた規模が百億倍違うけど、ウチの窓から以前は見えた東京タワーが、新しく建ったマンションで見えなくなってしまったことを思い出した。
アル・パチーノのホテルのふもとにはマクドナルドがあった。アメリカ人はマック好きだなと思った。