トランスアメリカ

yako2006-07-26



初日特典はドクターシーラボのサンブロックミルク。作中、主人公のブリーは日差しを気にするんで、なかなかピッタリだと思った。


ロスに暮らすブリー(フェリシティ・ハフマン)は、女性への性転換手術を一週間後に控えたある日、警察からの電話で、息子トビー(ケヴィン・セガーズ)の存在を知る。動揺するも、身元引受人としてニューヨークへ出向き、正体を明かさずに彼を義父の元へ送り届ける。しかし事はそう順調に済まず、手術費用を切り崩しながら、二人の旅が続く。


私は大抵ショートヘアなので(今は伸ばし中だけど)、ブリーのような肩でワサワサしてる髪型を見ると、もう、振り払いたくなって、まとめたくなってしょうがない。ああいう髪型で生活するのって、ある種のエネルギーがいるように思う。
冒頭は朝のお着替えシーンなんだけど、彼女が髪を整え、ガードルを履き、服を着ける(「着ける」ってのがすごくピッタリくる)のを見ると、「女心」とされるものにも色々あって、露出するとか、派手にするとか、可愛くするとか、そういうのばかりじゃないんだよなあと、改めて気付かされる。なんていうか、上品で、シッカリしてるの。ごくごく普通のオバサンの、シッカリさ。エネルギーの要ることだ。
ちなみにお着替えの後、鏡の中の自分に向かって呼びかけるシーンがあって、ブリーは自分をシッカリ見つめてるから、鏡に向かうのかなと思った。挨拶はちょっと真似してみたい。


妙に印象的だったのは、ブリーの妹を演じたキャリー・プレストン。成金の両親とともに寂しい土地の豪邸に住まい、久々に兄を迎えて開口一番「よかった〜ママの相手、一人じゃキツクて」というようなことを言う。同行者には、私も実家に帰省してるときはあんなじゃないかと言われた(笑)まあともかく、顔や雰囲気が、印象的で。
息子のトビーはほんとに可愛コちゃんでした。甘いルックスだけじゃなく、拍子抜けするほどのいいコ。ブリーと彼との関係はそうゴタゴタしない。ほのぼのしてて、まあ映画だし、安心して見られる。
あと、どこへ行ってもハンバーガー、のアメリカ人に感心したり。


帰りは新橋まで歩いて、駅舎珈琲店に寄りました。「本日のコーヒー」はハワイコナだった。