バットマン・ビギンズ


(少々ネタバレあり)



ゴッサム・シティの大富豪の息子、ブルース・ウェイン(クリスチャン・べール)がバットマンになるまでを描いた新作。
「サラマンダー」のときも、飢餓状態だというになぜあんなにツヤツヤしてるんだろうと思わせられたものだけど、今回の冒頭でもまた「このメシよりマシさ…」などとシャビシャビ(って名古屋弁?水っぽい、薄いというような意味)のスープを手にしながら、その肉体はやたらムチムチのクリスチャン…。謎の男の示唆を受けてクソ寒いヒマラヤに登るんだけど、ほっぺが赤い!やっぱりコレだよねえ、「ベルベット・ゴールドマイン」の悶絶シーンを思い出しちゃう。あれはチークだけど。
…という具合に最初から興奮しっぱなしの2時間強でした。だって冒頭から笑える〜。
残念だったのは、アクションシーンの編集がめまぐるしくて何をやってるんだか全然わからなかったこと。「マシニスト」からかなり増量して撮影に臨んだというのに、重量感もさほど感じられなかった。


ツボシーンがたくさんあった。
・“here”←あんな声で囁かれたら、全身の血が逆流しちゃう。
・数年ぶりに自宅に戻って計画を練るブルースの傍らには「オレンジジュース」が。
・いっぽうアルフレッドさんお手製の朝のジュースは、青汁みたいの。
・ベッドから出てすごいスピードで腕立て伏せ。「しあわせの法則」のときより(急激に肉つけたせいで)ぶよってたけど、腹は締まっていた。惚れ惚れ。
・大学生時代の回想シーンが…とにかくいい。
アヒル口が一番目立ってたのは(私はもうちょっと唇が厚い方が好きなんだけど、クリスチャンだってアヒル一派には違いない)ケイティ・ホームズを乗せてバットモービルを運転する場面。
・ちなみにこのシーン、たとえばスーパーマンスパイダーマンなら、愛する人(でなくても、女性)と共にその場を離れるときは、ひとっとびでオッケーだ。でもバットマンは車を運転しなきゃならない。けなげで胸打たれる。


他のキャストについては…ケイン様は美老人に撮られてました。昨年公開された「愛の落日」において、塔の中で高所から飛び降りるシーンがあって、見てるこっちが足腰ジンジンしそうだったけど、今回はそれどころじゃなく働かされてた。洞窟内の小川を渡るのはさすがに拒否してたけど(笑)
リーアム・ニーソンって、クリスチャンより背が高いんだ。クリスチャンが見上げ目線なのって珍しいから、印象的だった(ケイン様とは大体同じくらい)。


「人間は中身じゃなく、行動で決まるのよ」
私もいつもそう思ってる。とくに恋愛においては。