恋のからさわぎ



プロムをひかえたアメリカ西海岸のとあるハイスクール。学校一の美少女ビアンカは、パパにデートを禁止されて不満が爆発。抗議するとこう言い渡される、「もし姉さんがデートに出かけたら、お前も許そう」
パパがそんなことを言うのには理由があった。姉のキャット(ジュリア・スタイルズ)は「筋金入りの偏屈者」、男の子と出かけるわけがないのだ。困ったビアンカは自分に夢中のキャメロン(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)に相談、めぐりめぐって白羽の矢は不良少年のパトリック(ヒース・レジャー)に。金を受け取りキャットに近づく彼だが…


タイトルからもわかるように、原作?はシェイクスピア(の「じゃじゃ馬ならし」)。キャットの女友達はシェイクスピア狂でロッカーに彼の写真を貼ってるし、授業中に黒人の国語教師がラップ調で朗読するシーンもあります(これらの設定は後にも活かされる)。
冒頭、指導教官の女性(この人もいいキャラ)が転校生のキャメロンに向かって「ここも他の高校と同じ、クソガキだらけよ」と言うのですが、生徒たちは皆元気で、ケンカや事故が起きると飛んで集まる。学校は海に面していて、気持ちよさそう。


アジア系のジョセフ・ゴードン・レヴィットは、いいかんじ。華奢だから、服が余って後ろにひっぱられて、うなじが常に見えてる。「服の中で身体が泳いでる」みたい。

ヒース・レジャーは今作では鈴木一真みたいなんだけど、とにかく可愛い!きれいな上半身を強調したカッコが多くて、ドキドキしてしまった。キャットの機嫌をそこねて考えあぐねたすえ、学校のマイクをジャックして「君の瞳に恋してる」を歌うシーンがすてきすぎる!ブラバンの応援もたまんない。
このシーンに限らずいわゆる少女漫画みたいなエピソード満載で*1、「刑務所に入ってた」「肝臓を売った」などのウワサがある不良少年が、じつは心優しかったというの、ぐっときちゃう。そうそう、二人がペイントボール?を投げ合うゲーム場でデートするの、あれいいなあ、一度やってみたい。
パッと見正反対の男の子二人、キャメロンとパトリックが(理科の授業中にキャメロンが初めて話しかけるシーンが可笑しい)、言葉を交わすうちに打ち解けていって、最後には仲良くなってるのも、ストーリー的には大して強調されてないんだけど、良かったなあ。二人とも笑顔がすごくいいんだ。


音楽もとても可愛いんだけど、キャットが(キャメロン達の調査によれば(笑))「女性の怒りを歌ったインディーズロック」好きなこともあり、そういうかんじの選曲で、私は女性ボーカルって聴かないから、誰の歌だか全然わかりませんでした。たとえばキャメロンとマイケルがビールパーティのお知らせをばらまくシーンで流れてたの、印象的だったけど、なんていう曲だろう?
ニック・ロウの「Cruel to Be Kind」とチープトリックの「I Want You to Want Me」(どっちも大好き)をLetters To Cleoという女声バンドがカバーしててなかなか良いです。後者は、学校の屋上でキャットがバンド演奏してるの。


そういやパーティで、ビアンカが広告モデルのジョーイに「これは下着の」「これは水着の」とどれも同じポーズ見せられてうんざりしてたけど、あれ、私も似たようなのやられたことある。結構楽しかったけど。
(以前日記に書いたけど、そのイタリア人男性とは、留守中に私の部屋模様替えされたりして、別れてしまった。部屋を空けた自分にも責任あるけど、勝手に模様替えはないだろう!と思う…)

*1:少女漫画読んだことない人じゃなく私が使うんだから、こういう陳腐な表現も許してね(笑)