音楽を持って、町に出よう


以前某所で書いたのですが、泉麻人が「地下鉄の友」(ASIN:4061858092)で、携帯プレイヤーが普及しはじめたころの話を書いており、いわく、音楽を聴いていれば、車窓の何の変哲もない風景も、まるでブレードランナーのように見えると。
音楽聴いてる私も、外からは、音楽ナシで見えてるんだということは忘れずにいたい。でも世界って誰が見てるんだろう?


家の外に音楽を持ち出すといえば、ふるくはラジカセ。「ラジカセが出てくる映画」なら、私が一番に思い出すのは「タイムズ・スクエア」('80)。
(ちなみに携帯レコードプレイヤー?なら「愛しのタチアナ」(参考:私の紹介文)…あれ、ほんとにあったんだろうか?クルマについてるの)
検索してみたら、DVDが出てる!知らなかった。

タイムズ・スクエア [DVD]

タイムズ・スクエア [DVD]


ギター片手に街角で歌う野良少女ニッキーと、政治家の父に悩まされている令嬢パメラ、精神病院に押し込められた二人は病室を飛び出し町へ出る。拾った家具を倉庫にならべて、カゴの鳥だったお嬢様にはクラクラするほど新鮮な毎日。
歌手を夢見るニッキーは商売道具?のラジカセをいつも手放さない。病院から逃げ出すときも、重いのに、しっかり抱えてた。
正直言って、彼女達の音楽はあまり私の好みではなかった。おハナシとしても、ロック映画というより「女のコ映画」、といっても「下妻物語」「マドンナのスーザンを探して」のようにスカッとするんではない。でもなんとなく、愛すべき映画。


ところで、この話で二人を応援するラジオDJを演じてるのがティム・カリー。最近では「最‘新’絶叫計画」(=「Scary Movie 2」←こっちのほうがわかりやすい。「車椅子ギャグが出てくる映画」として私の中で「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」と並んだ・笑)で事件の発端となる大学教授を演じてました。チャリエンルーシー・リューにやっつけられてた社長さん、「ホームアローン2」でカルキンくんが泊まったホテルのコンシェルジェ、いや「ロッキー・ホラー・ショー」のフランケン・フルター博士と言えば…同じ人とは思えず余計わからなくなるかな…
監督のアラン・モイルは「エンパイア・レコード」「今夜はトーク・ハード」の人。なんか似たような題材の話ばかりだな…