Mr.インクレディブル


観てきました。おもしろかった。
幾多の危機を救ってきたスーパーヒーロー達も、今では活動を禁じられ、正体を隠し普通の生活を送っていた。インクレディブル氏も家庭を持ち、大きな身体を縮こませ、サラリーマンとして働いていたが、心はいつもあの時代にあった。そんなとき、かつてのヒーロー達に陰謀が迫り…
最初に自慢自慢!悪者がどうやって最期を遂げるか、半ばでわかったよー。


昨年劇場で何度も見た予告編(Mr.インクレディブルが昔のコスチュームを着ようと七転八倒するやつ)、あのベルトのくだり、本編にはないんだ。べつのとこで腹はジャマしてたけど。しかし、彼の結婚指輪、太って指からとれなくなってるのでは…と勘繰ってしまった(笑)
話は面白いし、とにかくアニメがスムーズでリアルで、皆のコスチュームの汚れ具合や、髪の質感、パパの首の後ろにある肉のシワなど、すごいなあと思いました。
建築物のデザインもとてもすてきで、悪の基地や、参謀デザイナー・エドナ(声・ブラッド・バード監督)の邸宅はワクワクするし、インクレディブル一家が暮らす「普通の」住宅もこざっぱり落ち着いてて良い。もうちょいシャレっ気のあるフロズン(声・サミュエル・L・ジャクソン)はそれっぽいところに住んでいる。
でも、出てくる食べ物はどれも不味そうで、唯一食指が動いたのは、帰宅したパパがつまむ、残り物のシフォンケーキらしきものかな。夕食に出てたブロッコリなんて、いかにも冷凍ヤケしてそうだった…


しかし、何といってもこれは「家族」の映画。お姉ちゃんと弟はいつも我先にと喋り捲るし(くたびれた二人が重なり合うように眠り込み、目覚めた弟がわっ女と寝ちゃったよ!というかんじで飛び退くのが笑えた)、パパとママは運転中にどの道通るかでケンカする。それにクライマックスの「リモコン」のシーンは、たとえば新しい電化製品買ったときなど、あれっコレどうするの?ちょっと貸して、こうだって!と皆でやり合う、まさにあの感覚(笑)そういうの、みてて楽しかったです。