アーサー・クリスマスの大冒険


ミラノ2にて2D吹替版を観賞。上映前にジャスティン・ビーバーによる主題歌「サンタが街にやってくる」のPV。最近うちじゃよくジャスティンのクリスマスアルバム流してるから、でかいスクリーンで見られて楽しかった。積み上げたプレゼントの箱を蹴散らかす姿が超お似合い(笑)


自分は「実写の人間」(正確には、自分がそう思い込めるもの)をスクリーンで見るのが好きなんだなあと、改めて気付かされた。サンタクロース一家の面々が(母親を除き!)一癖あればあるほど、ああこれがアニメーションじゃなく「人間」だったらなあと思ってしまう。本国版のキャストがマカヴォイやビル・ナイっていうんだから余計。
もっとも面倒がらず3Dで観ていれば、体感の楽しさがその思いを上回ってたかもしれない。地中から登場する飛行艇に一頭のアザラシが持ち上げられて翼から滑り落ちる様、ええっあんなにでっかいの?!なんて、3Dならどんなだったろう。
アニメならではの動物がらみのシーンはどれも楽しい。老トナカイが「前に移る」場面にはちょっと涙ぐんでしまった。トナカイつながりで、アーサーが必死こいてる時にガチャガチャいってる「0.5匹分」の馬鹿馬鹿しさもお気に入り(笑)


とある女の子が手紙に書いた「サンタに関する疑問」の声をバックにカメラは歴代サンタの肖像画を見せ、「大企業」のおそらくすみっこの、狭く雑然とした、でも居心地よさそうなアーサーの部屋へ。終盤は違う目でここに入ることになる。それから「疑問」の全てを軽々と解決する、クリスマスの夜の「特殊部隊」による一幕。このオープニングがスピーディでよく出来てて、繰り返し見たくなった。
「クリスマス」の小ネタの数々も楽しい。エリートの兄の仕事着は軍服、サンタのスーツはヴェルサーチ。弟の方はホーホーセーターに「中国製」のスリッパ。ママのスカートも地味ながらいい、クリスマスにあの柄履いてみたいな。