ゾンビ・ガール



本作と関係ない話だけど、前日に「愛と哀しみのボレロ」のジョルジュ・ドンのボレロをスクリーンで見たせいで、上映前の「NO MORE 映画泥棒」のダンスがこれまでと違って見えた。比べてどうこうっていうんじゃなく、ダンスというものに敏感になっているという感じ。


ジョー・ダンテの新作が劇場で見られるというので「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2015」にて観賞。大した感想は無いけど、折角だから記録。
すごく面白くはないけど、アントン・イェルチン演じる主人公(卵すら無いのか、と言われた際の相手を見返さないいわゆる死んだ目がいい)と新しい恋人(アレクサンドラ・ダダリオ)との場面はどれも、「同じ趣味を持つ女性と出会って愛し合う」ことへの憧れというか、安っぽいけど悪くないきらめきに満ちていた。見ている時には忘れていたアントンの声の魅力に、ラストシーンの「有り金はたいて…」のセリフで初めて気付いた(それまでどこがいいんだと思ってたのが、彼女にとっては魅力的だったのかもと納得することが出来た・笑)


それにしても、悪魔の人形?絡みの場面に漂う「世にも不思議なアメージング・ストーリー」(その辺りからが「リアルタイム」じゃないかな、私にとっては)の頃から変わらない匂い…「こんなもの頼んでないぞ」なんて独り言や、落として割れた時の赤い煙やら効果音やらに笑ってしまった。しかしチープだろうと、あの二作をバックにしたクロスカッティングの楽しいこと。「シート」が役に立ったのには笑ってしまった。
ちなみに「美女二人が男の主人公をめぐって争う」場面を見ると、「トワイライトシリーズを見ている時の『男』の気持ちはこんなだろうか」と思うようになった。こうした心の納めどころになってくれただけでも「トワイライト」には意義がある(笑)