落語三都巡り



開口一番(柳亭市丸「子ほめ」)
柳亭市馬「片棒」
桂南光「義眼」
 (中入)
北見翼(和妻)
三遊亭円丈「シンデレラ伝説」
 (7/17・所沢市民文化センター ミューズ)


江戸も悪くないけど上方も好き、でもって名古屋出身の私には嬉しい趣旨の会。市馬が最初だなんて豪華だ。うるさいと言われるまで喋り歌う「片棒」がぴったり(笑・勿論自分で突っ込むわけだけど)
南光を初めて見たのがやはりこの時季で「夏の医者」だったものだけど、今回はこれも師匠・枝雀の音源で知るだけの「義眼」。この噺、大好き(笑)関西の笑いって「明らかに先が分かってる」感じが時に独特だよね、それも大好き。枕から本編に入る時に(あまりに「意味不明」のセリフから入るもんだから)くどくど説明して見せる様子が、次の円丈を思わせて可笑しかった。
北見翼さんを見るのは初めて、大きなホールでも和妻は新鮮。


「三都巡り」で円丈がトリか、何をやるのかなと思っていたら、江戸と上方の二人は振らなかった「落語」の枕(「初高座」を務めた「人形町末広」の話や目黒での馬生師匠の話など)の後に「聞いたら今日はこういう趣旨の会だそうで…」(いつも思うんだけど、落語会の趣旨なるものって、演者にどの程度伝わってるんだろう?)名古屋のお土産や金さん銀さんのネタを振るので鉄板の「金さん銀さん」?と思っていたら、「子どもの出てくる噺を…」と白鳥さん作の「シンデレラ伝説」。この噺、白鳥さんと円丈で演じ方が結構違うのが面白い。白鳥さんのほうがサゲの仕込みもはっきり分かるしきれいに出来ているのは、自分で作ったものは骨格にこだわるからかな。