週末の記録



金曜の夕方、松屋銀座で開催中の「ベルサイユのばら」展へ。子どもの頃、近所の古本屋で揃えたのを何度も読んだものだ(漫画文庫などはまだ無かった)。
まずは物語のダイジェストといってもいいほどの原画の群れ。「印刷時はノドにかかってしまいちゃんと見られなかったフェルゼンの顔のアップ」などが嬉しい(笑)宝塚やアニメについてはほとんど知らないので、道具絵や背景画など興味深く眺める。最後にマーガレットの表紙やふろくのポスターなど、出口を飾るのは今の池田理代子によるオスカルとアントワネットの描き下ろし。固さは感じるも、これだけ絵柄が変わらない漫画家さんって珍しいと思う。本人出演の映像で、連載中の4コマ版を描く手付きが見られるのも面白かった。
そしてショップの充実してること!よくもまあこの場面をグッズにしてくれたなって感じ。心を鬼にして買い控える(笑)


土曜日は回転寿司のお昼の後、久々のユナイテッド・シネマとしまえんにて、公開初日の「天地明察」。私は原作をサラリーマン小説のようなものとして読んだから、そういう感じが出てるのは良かった。ただ「映画ばえ」するよう変更された様々な点に、うまいなあと思う反面、どこかで見たような場面ばかりで辟易もする。全体的に物足りず。

その後、前日オープンした東急ハンズ東京店へ。そう広いフロアじゃないけど、楽しいものがたくさんある。お買い物して、記念のボールペンをもらった。
この週末はお祭りでマンション周辺が騒がしいこともあり、更に有楽町に移動してシャンテにて「コッホ先生と僕らの革命」。感想を下に。ちょこっと飲んで帰る。


日曜日のお昼は、おそらく今年最後の冷汁。お昼寝してから、K's cinemaにて「ル・コルビュジエの家」。ブエノスアイレスに建つ、ル・コルビュジエの設計した邸宅を舞台に、その主のデザイナーと、こちらに向かって窓を作り始めた隣人とのトラブルを描く。
私が映画に求めるものはあまり無かったけど、面白く感じたところは幾つかあり、例えば壁をくりぬいた跡を覆っていたシートを外すと窓枠が出来てるなんて、知らないうちに腹にエイリアンが巣食ってたようなショックを受けた。似た様に、台所の構造で首から上が見えないとか、PCで顔の下半分が見えないとか、「見えない」ことを面白く見せてるんだけど、それらはあざとく感じ、美術展じゃないんだから、別に映画にそんなもの要らないじゃんと思う。 作中、全くいけすかない主人公が、学生の持参した椅子の模型を前に「これはなんだ?」「模型です」「いやそうじゃなくて」というやりとりをするんだけど、上手く言えないけど、私にとって本作こそそういう映画だった。



その後、熊野神社例大祭に足を伸ばす。おそらく地元の住民ばかり、かなりの人手ながら、土地柄なのか落ち着いた雰囲気。写真は三年に一度の本社神輿が宮入りする道中。帰宅するとうちの前でお祭りが終わるところで、妙な感じがした(笑)