遊雀式番外編


開口一番(三遊亭遊かり「寿限無」)
三遊亭遊雀「電話の遊び」
立川生志「お菊の皿
 (中入)
ポカスカジャン
三遊亭遊雀×ポカスカジャン「紺屋高尾」
 (8/13・国立演芸場


通常の独演会から場所を移してゲストも呼んでの「真夏のお楽しみ演芸会」。お盆期間のためか空席が多かったけど、遊雀さんが言うように「暑い日にぼーっと聞く」には最高だったので、勿体無いなと思った。


開口一番は、前回の独演会で話の出た初のお弟子さん。数回目の高座だそうだけど堂々としたもの。次いで上った遊雀さんが早速ダメ出しするのに、当たり前だけど聞いてるんだな!と思う(笑)ちなみに帰りに同居人が「今日はこれまでと違って貫禄があった、弟子を持つと変わるタイプの人なんだな」と言っていた。
「今日は夏らしく華やかに、遊びの噺で…」と、まずは聞いたことのある「乗り物」ネタの枕に「電話の遊び」。以前のネタ下ろしの時より楽しく感じた。
生志さんは本当にソツが無く、色んなところに呼ばれるのも分かるなあと思う。枕に、怪談を覚えようとしても怖くて無理という話。目の前の相手をイメージしながら喋るから幽霊が頭に浮かんで怖い、というのは面白い。心霊写真に写ってるのが美女であればあるほど怖い…というのは「お菊の皿」につながってるのだった。ちなみに今日は三席とも「いい女」の出てくる噺だったので、しょせん落語は「男子トーク」だなと思う(笑)


場内を散々笑わせたポカスカジャンがいったん下がり、幕が上がると、バックに吉原の絵。まずはポカスカジャンの三人が浜田省吾の曲を歌う。以前遊雀さんが紺屋高尾を演る前に「この曲を思い出す」と言ってた曲だろう。こういうイメージなのか、私がこの噺、苦手なわけだと思う(笑)吉原に出向く前に一旦中断してコステロの「She」、噺が終わった後に再び浜省。遊雀さんもポカスカジャンもとても良かったけど、一緒にやるのはダサく感じる。まあ私の好み。高尾の本編は、親方の前で初天神の金坊になっちゃう久蔵など、笑い所も多く楽しく聴いた。