ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン



オープニングはクリスティン・ウィグ演じる主役のアニーが男とセックスしてる場面。「ねえ、私たち、ちょっとリズムが合わないみたい」と言うも聞いてもらえず、いまいちな「一戦」の後、朝になり、彼女は洗面所で秘かに顔を直してベッドに戻る。
その後は親友リリアン(マヤ・ルドルフ)と公園でワークアウト(ここにひと笑いあり)。カフェで二人は男について「なんであんなことさせたがるんだろ?」などと話す。運動して体型保たなきゃならなかったりセックスが思い通りに出来なかったりという、主に女の側に特有の面倒を「赤裸々」に出すことを「過激」「面白い」としてるならつまんないなと思ったけど、ちゃんとした「物語」が展開していき楽しかった。


(以下少々「ネタバレ」あり)


一番よかったのは、ヤなやつと思ってた女のブス顔に「なんか嬉しくて」と笑っちゃう場面。彼女の告白「夫はいつもいないの」「皆が私にパーティを任せるのは(好かれてるからじゃなく)得意だから」って、全然読めちゃう展開だけど、じんときた。最後にはしれっとダンナと去ってくとこがいい。
しかし女友達の居ない私には、男と一緒の場面の方がやはり実感がある。ベッドを共にする男によって、朝があんなにも違うってこと。こっそり先に起きて顔整えるような、というかそうしたいと思える男もたまにはいいけど(あいつはヤだけど・笑)、やっぱり「リラックス」したいもの。


ネイサンに「ヤリ逃げした」と責められたアニーが「男がすることを真似しただけ」と言うのは、彼女がそれでも心の拠り所である相手に傷つけられてたからだろう。そうでなければ、「ヤリ友」の彼がようやく車で去った後、中指の一つでも立てる気力があるはずだもの。そういえば「Black & White」では、お堅い主人公のリース・ウィザースプーンに向かって親友が「世の女のために、もっと奔放になるのよ!」と言ってたなあと思い出した。そういう「女だって」という「大義名分」って白ける、もっと好きに勝手すればいいのにと思う(笑)