白鳥倶楽部



林家しん歩「最後のデート」
三遊亭玉々丈「ニワトリ」
三遊亭白鳥「台所の隅で」
 (中入)
三遊亭白鳥「隣の街は戦場だった」
 (6/11・お江戸日本橋亭


前座のしん歩さんは初見。後で白鳥さんいわく「僕も昔は、あんな変な新作ばかりやってた」。ピンクの羽織で上った玉々丈の演目は、「鶴の恩返し」現代版。
白鳥さんは、珍しく真っ当な着物姿で登場。見たことないマイクだと思ってたら、主催のワザオギのCD録音仕様だった。中入前のマクラは「誰にも苦手なものがある」「円丈一門にとっては…」との師匠ネタで場内は爆笑に次ぐ爆笑、玉々丈も上手くなったな〜と思ってたところに、キャリア(と諸々)の差を見せ付けられた。白鳥さんのマクラで円丈とのあれこれを聞いてるときが、落語生活で一番楽しいひとときかも(笑)
「台所」は言うなれば「真夜中の襲名」にも似た「色々な動物が出てくる一夜もの」、つまり登場人物?が集って会話をするだけの噺。身振りがキモなので、しきりに「CDを聞いても分かりませんね」と自分で突っ込んでいた(笑)


中入後は袴姿で登場。マクラは「皆さんも『なぜ自分だけがこんな目に』と思うことってありますよね」と、故郷で豪雪に苦労した話。よく耳にするエピソードだけど「取り上げ方」がいつもとは微妙に違っており、本編にきれいに繋がる。
この噺、タイトルは知ってたけど初めて遭遇した。白鳥さんの落語って、聴き慣れると、作中のくだらないギャグがクライマックスで活きてくるという「パターン」が飲み込めるから、初聴きでも展開の予想がつくし、あの噺に似てるな〜などと思いついてしまう。それはつまらないってことじゃない、改めて、つくづく「自分で作った噺」を演ってるんだよなあ!と思ってしまった。
「コレ『引越しの夢』じゃないですよね」というセリフには、シネマ落語観たのかな?と思いつつ爆笑してしまった(笑)