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17歳でマフィアを告発した少女の物語。実話を基に制作、昨年のイタリア映画祭で上映されたそう。
邦題の「運命」なんて言葉は好きじゃないけど、観ているうちに、こういう状況こそ「運命」というんじゃないかと思えてくる。その地に生まれたというだけで抜け出せない状況を壊そうとあがいた人間の記録。12歳の頃からつけていた日記が鍵となっており、引用も多いため、「アンネの日記」と通じるものを感じた。
冒頭、赤い口紅で洗濯物にいたずらして母親に怒られている少女リタ。自分の唇にも塗っている。そのまま出掛けようとすると母は眉をひそめるが、父は「女の子らしい格好のどこが悪い」と娘を連れ出す。印象的なシーンだ。
父を殺された彼女は「女の子」らしい格好をやめ、シチリア女性が黒を好むこともあり、色味のない顔に黒ずくめの格好で暮らすようになる。そして一味が逮捕された日、口紅をつけ赤いスカートを履き、男と海に出掛ける。しかし大変なのはその後であり、さらに苦労を重ねた彼女は、肝心の裁判当日に化粧っけ無しで臨む。「イングロリアス・バスターズ」なんかとは逆(笑)そりゃこっちがリアルだよなあ。
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1982年にカナダ人初のエベレスト登頂を目指したクライマーたちの姿を、実話を基に映画化。
山岳映画って2〜4人程度で登るものが多く、これだけ大所帯って珍しい。ベースキャンプを前に「ビリは登頂できないぞ〜」と駆けっこするなど、子どものようにはしゃいでいたのが、雪崩やクレバスで次々とガイドや仲間を失い、もともとまとまりがなかったものが、言い合いが始まり、ぎすぎすしてくる。頂の寸前まで仲間割れしてる始末。
行程の大変さや役者の頑張りは分かるんだけど、どうにものっぺりしてるというか、山の映画独特の緊張感が感じられない。人数が多いからかな?
ふもとで色々文句をつけるジャーナリスト?にウィリアム・シャトナー。どういった役柄なのかいまいちよく分からず。
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山の映画ついでに、石井輝男の1959年作。
かつて雪崩で恋人を失った山岳ガイド(宇津井健)が、怪しい男3人(含・菅原文太)+女1人(三原葉子)のグループに危険な山越えを依頼される。男たちは逃亡中の強盗団であった。
悪者と分かっていながら、「山の男」である宇津井健が彼らをちゃんとガイドするところが話のみそ。「猛吹雪」の「死闘」はないし、山越えシーンはわずかだけど、なかなか面白かった。