神楽坂「海」落語会


三遊亭円丈「百年目」


お店のオーナーが、紹介に続けて「出囃子(の音源)をお忘れになったそうで…」とそのまま高座へ。「前座時代のエピソード」「円生の思い出」など落語バナシをたくさんふって「百年目」へ。すれ違いで聴けずにいたものなので、嬉しかった。



マクラに次いで当時の商家について説明、本編へ。この噺って、若い人なら「自分のお金で遊んで、何をびくびくしてるの?」といまいちぴんとこないかもしれない。こういう前フリがあれば、腑に落ちるだろう。
円丈の古典の特徴は、どれも理屈が通ってること。例えばこの噺だと、大番頭さんがどうやってお金を工面していたか、旦那がはっきり口にする。落語って「おハナシだから」と(落語的には「いい意味で」)適当なものだけど、そのまま済ませない。それが「格好よさ」「面白さ」につながるとは限らないけど、そういうスジの通ってる所が好きだ。
それから、他の噺家さんと力を入れる箇所が違う(笑)反応見ながら強弱つけてるのかな。この噺でも、まんじりともせず一夜を過ごす大番頭さんの描写にやたら力が入っており、笑わせられる。
ちなみに旦那が「尾張名古屋の出身」という設定のため、「たわけ」も聴けた(笑・「こんなふうに怒鳴るんだ」と大番頭さんが想像する)


落語の後の食事会で、持参した「ろんだいえん」にサインをもらった。嬉しい☆