チョコレート・ファイター


新宿ピカデリーのロビーで予告編を観かけて、面白そうだな〜と思ってた。
マッハ!!!!!!!!」の監督による少女アクションもの。冒頭10分ほどは殺人的なつまらなさで、阿部寛の全裸シーンのみ目がぱっちり開いた(笑)



途中ふと、高橋克彦が「幻想映画館」(映画の内容というよりその周辺について語っている本)で書いてたことを思い出した。コメディ映画についてのくだりで、大抵は同じような笑いが同じようなテンションで繰り返されるが、名作はそうでない、増幅があるとかなんとか。この映画では、アクションシーンの舞台も闘う相手も順に面白味を増していくけど、やってることは同じなので、観ていて飽和状態になり、飽きてしまった。


加えて、私が普段「女性が主人公のアクションもの」に興味がない、というのも飽きてしまった理由かもしれない。他の女性アクションものを観ていれば、それに基づいてこの映画のすごさが楽しめるんだろうけど、アクション映画といえばブルース・リーとかセガールみたいのしか知らないから、主人公の身体能力が高いのは当たり前で、この映画が抜きん出てどうと感じられない。


クライマックスで突然、坂口安吾の「不連続殺人事件」が頭に浮かんでしまった。なんで危ない方に逃げるの?って(笑)