るろうに剣心



・原作についての知識は皆無。すごく混んでた。
・オープニング、字幕で「時は幕末…」などと背景説明がなされる際、「幕末」というのがカッコ書き。こういう場合のカッコ書きって「いわゆる」ってことだと思う。そこに本作の、「時代劇」の内側にはとどまらないという意思を感じた。
・日本映画のアクションシーンで「白い粉」が出てくるのって珍しい(そうでもないか?)。アクション監督が谷垣健治なので香港風味も取り入れられてるのかな(笑)ハリウッド映画や香港映画の美味しいとこを取り入れた感じで楽しかった。キャラクターが多いので最後の方は飽きちゃったけど。
・剣心(佐藤健)と薫(武井咲)の出会いは、とある理由により、薫が剣心に切り掛かるというもの。最近じゃ「トガニ」の男女の初対面もそう(女が男に暴力を振るう)だったけど、私はこういうの嫌い。根拠は無いけどアジアの映画に多いと思う。所詮暴れてもこの程度ってバカにしてる感じがするし、かりに「誤解」で暴力振るったなら平謝りすべき(なのにそういう描写は無い)。
・クライマックスは音楽含め「ダークナイト」だったのでびっくりした。敵が主人公のジレンマを生む状況を作り出して嫌がらせするってやつ。私はそういうの、子どもっぽく感じてしまって苦手。
・実は一番印象的だったのは、冒頭、奥田瑛二演じる陸軍幹部が「恐怖と暴力の時代は終わった!」とツバ飛ばしながら言う場面。うまく言えないけど、世界ってそういうものなんだなと思った。