スター・トレック


試写会にて観賞(29日より公開)。
ドラマは観たことないけど、面白そうだな〜と思って。カーク船長とミスター・スポックが出会った頃のお話だった。



前半はおいてけぼりにされたようだった。突然「敵」が登場するんだけど、敵にせよ味方にせよ、皆が何のために行動しているのか分からず、結局最後までぴんとこなかった。彼等が普段は何を目的として働いているのかも説明されないし。
クライマックス前に、狭義にというか当面の行動の「意味」がはっきりして、それからは楽しめた。


観賞後、ドラマ版を少しは知ってる同行者に色々聞いて、最も「そうだったんだ〜」と納得したのは、あんなに経験浅いうちから艦長になっちゃっていいの?と思ってたんだけど、彼いわく「無数の艦の中の一つなんだよ」。ああいう艦がいっぱいあると思うとロマンチックだけど、作中ではそういうの、分からなかった。
それから、「セブンティーン・アゲイン」(感想)の主人公の親友がスター・ウォーズおたくだったことについて、「あれがスタートレックじゃだめなんだよな〜」と言うので、なんで?と聞いたら「(スター・ウォーズの方が)一目で分かるパフォーマンスがあるから」(ライトセイバーでの戦いとか)。それもそうだなと思った。


クリス・パイン演じるカークについては、自信満々でイヤなガキって感じで魅力を感じられず(バーでウフーラに声を掛けるシーンなど、愛嬌がないから嫌がらせにしか思えない…)、最後まであまり応援する気になれなかった。
スポック役は「HEROES/ヒーローズ」のサイラー(ザカリー・クイン)だったから(耳うちされて初めて気付いたんだけど/そういや「HEROES」とはジョージ・タケイつながりもある)笑えてしまった。佇まいは良かったけど、言ってることは(彼らの人種の特徴である)「論理的」には思えず。「哲学」という言葉を「人生哲学」と遣ってるようなものかな。
その他のクルーはサイモン・ペッグアントン・イェルチンジョン・チョーなど面白味のある人ばかり。
それから、「敵」のネロがかっこいいなあと思ってたら、エリック・バナだった!スキンヘッドと特殊メイクのせいで分からなかった。2時間映画じゃしょうがないけど、連邦軍側は皆で和気あいあいって感じなのに、ネロはほぼ一人ぼっちで、結局仲間はいいねってことか〜と少し同情してしまった。


スタートレック」の存在のパロディである「ギャラクシー・クエスト」は何度も観てるから、敵艦の中にはピストンみたいのが待ち構えてるのかな?と期待してたけど、そんなものはなかった(笑)


冒頭、カークの父親が乗った艦が攻撃される場面では、あんなに科学・医療?技術が発達してるのに出産は昔ながらなんだな〜と違和感を覚えた。もっと楽になりそうなものなのに。むしろ「人間的」なやり方を尊重してるのかな。