センター・オブ・ジ・アース 3D版


TOHOシネマズ六本木ヒルズにて観賞。
フードカウンターで上映期間限定の「マグマポップコーン」(ホットチリ味)に、ビールと白ワイン、コーヒーを買って入場。ポップコーンはカップが小さいけど、わりと美味しかった。



ブレンダンの肉声を好む私にとっては残念なことに、3Dは吹替版のみの上映。画面に集中できるようにかな?セリフなしでも話の筋は分かるから、オリジナル版も観てみたい。
ブレンダン役の沢村一樹の声は顔も体も口も細っこい人のそれにしか聴こえず、もじょもじょしているため、最後までずっと違和感があった。他のキャストも、アメリカ人(というかハリウッド映画)らしい血の気が感じられない。


でも初体験した3D映画は面白かった。まずは冒頭、ベッドから起き上がるブレンダンの身体の立体感。彼が発光筒を投げ入れるシーンでは、揃えた爪が目の前に迫って来て、思わず手を伸ばしてしまう。その他色んなシーンで(おもに動植物が迫ってくる場面など…)画面に手を差し出してしまった(笑)
とはいえ最も印象に残ったのは、飛び出す云々でなく、荒地をゆく二人のちいさなちいさな姿。ジオラマを見ているようだった。


3人共リュックを脱ぎ棄ててるのに最後のあれは…?とか、甥っ子(ジョシュ・ハッチャーソン)が風ですっ飛んでくとき、ブレンダンは何をもたもたしてるんだろう?とか、引っ掛かるところも色々あり。
それから、ジュール・ヴェルヌ預言者として信奉する「ヴェルニアン」=「アタマのおかしい人」という認識が、多分アメリカ人ほどにはピンとこないのが残念。
地底旅行」の表紙が何度もクローズアップされてたのは良かった。段ボールから本を取り出したブレンダンが、コマーシャルみたいにこちらを向けて持つシーンが可笑しい。


甥っ子役のジョシュ・ハッチャーソンはどうってことない男の子だけど、黒目の揺らぎに心奪われる。恐竜に襲われそうになった彼がブレンダンに助けられる場面では、せっぱつまって弱々しい悪態をつく少年と実際的な大人の男、という対比を感じて少しぐっときた。


惜しむらくは3D用の眼鏡が大きくて重いため(元々眼鏡を掛けてる人のため?)、しじゅうずり落ちてきて鼻の頭が痛くなってくる。エンドクレジット後「眼と顔がつかれた〜」と言う声を幾つか聞いた。上映時間は1時間半と短い方だけど、この眼鏡では限界かな〜と思った。